プログラミング講座はオンラインで受講。法人研修サービスも人気
コロナ禍の影響もあり、企業研修はオンライン化が進んでいます。社員にプログラミング講座を受けさせたい場合も、外部サービス会社を利用したオンライン研修がおすすめです。ジョブサポートでも全国の企業から問い合わせが増えており、オンラインで学ぶメリットや、プログラミング法人研修の選び方を紹介します。
目次[非表示]
- 1.オンライン化が進むプログラミング学習
- 1.1.コロナ禍が大きなきっかけに
- 1.2.プログラミングの将来性や期待感も
- 2.オンラインでプログラミングを学ぶメリット
- 2.1.場所に縛られず学べる
- 2.2.自分のペースで進められる
- 2.3.費用が比較的安い
- 3.気になるデメリットについて
- 3.1.自分を律する必要がある
- 3.2.レスポンスが遅れる場合も
- 4.エンジニア研修でもオンライン講座は人気
- 4.1.法人向けのプログラミング研修とは
- 4.2.アウトソーシングから内製化の流れに呼応
- 4.3.多くのサービスがオンライン型を採用
- 5.プログラミング法人研修のよくある疑問
- 5.1.どんな企業が運営しているのか
- 5.2.およその費用相場は
- 5.3.受講期間はどれくらいか
- 6.失敗しないプログラミング研修の選び方
- 6.1.社員のレベルに合ったカリキュラム
- 6.2.学習サポートが充実している
- 6.3.内容が実践的になっている
- 6.4.講師のレベルが高い
- 7.条件を満たせば助成金の支給も
- 7.1.人材開発支援助成金とは
- 7.2.申請の流れについて
- 7.3.社員の生産性次第で助成金アップも
- 8.オンラインを活用して社員に良い研修を
オンライン化が進むプログラミング学習
プログラミング学習は、従来型の集合形式からオンライン型へ移行しつつあります。オンライン化が進む理由や、プログラミング学習における将来性・期待感について解説します。
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コロナ禍が大きなきっかけに
ひと昔前まで、プログラミング講座といえば、講義型の集合学習が主流でした。受講者を一つの会場に集め、プロの講師が全員に対して講義を行うスタイルです。 しかし、2020年からのコロナ禍で多くの人が外出自粛を余儀なくされたことにより、プログラミング学習はオンライン型へと移行しつつあります。 在宅で可能なオンライン学習なら、人と会わずに済むため、感染リスクを心配する必要がありません。プログラミング学習だけでなく、コロナ禍をきっかけにさまざまな分野でオンライン化が進んでいます。 政府が推進する働き方改革により、オンライン学習に必要な環境が整い始めている点もポイントです。多くのメリットがあるオンライン学習は、今後ますます普及していくことが予想されます。
プログラミングの将来性や期待感も
プログラミング学習でオンライン化が進む背景には、プログラミング自体における将来性の高さや期待感の大きさもあります。 AIの台頭やIoT・ICTの成長もあり、プログラミングが必要な市場は拡大し続けています。一方、エンジニアの数は足りず、プログラミングの需要はますます高まっているのが実情です。 プログラミングに挑戦するミドル・シニア世代や、将来への不安からプログラミングの勉強を始める人が増えていることも、プログラミング学習が支持を集める要因となっています。 国がプログラミング教育を全面的に支援していることもあり、プログラミング学習が廃れることはまずないといえるでしょう。オンライン型に移行しながら、プログラミング教育はより活気づいていくと予想できます。
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オンラインでプログラミングを学ぶメリット
プログラミングのオンライン講座には、さまざまなメリットがあります。以下に挙げる主なメリットを知り、オフライン型との違いを理解しましょう。
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場所に縛られず学べる
オンラインでプログラミングを学習するメリットの一つに、場所を問わず取り組めることが挙げられます。ネット環境と端末さえあれば、自宅やカフェでも勉強することが可能です。 従来型の通学・集合形式学習であれば、教室や会場に足を運ぶ必要があります。オンラインなら移動しなくて済むため、移動にかかる時間を削減できる点もメリットです。 自分に適した講座が近所で実施されていなくても、オンライン学習なら全国で行われている講義に参加できます。地域間の教育格差が生まれにくく、誰でも平等に学習機会を与えられることもポイントです。
自分のペースで進められる
時間に縛られることなく、自分のペースで学習を進められることも、オンライン学習のメリットです。自分の都合に合わせて、無理のない学習計画を立てられます。 オンラインで学べるプログラミング講座は、あらかじめ録画した動画を視聴するeラーニングの学習形式が主流です。早朝や深夜にアクセスしても、全く同じ講義動画を視聴できます。 反復学習に向く点もメリットといえるでしょう。講義動画は基本的に何度でも視聴できるため、1回の学習で十分に理解できなくても、繰り返し動画を視聴することで理解を深められます。
費用が比較的安い
一般的に、オンライン講座は通学・集合型の講座に比べ、受講費用が安く設定されています。サービス提供側で、講師や講義場所にかかる費用を抑えられるためです。 プログラミングを学習したくても、費用が高ければ受講を躊躇する人も多いでしょう。しかし、オンライン学習なら費用を抑えられるため、金銭的なハードルを乗り越えやすくなります。 講義費用以外のコストを抑えやすい点もポイントです。会場や教室に足を運ぶ必要がないため、移動にかかる電車代やガソリン代の節約につながります。
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気になるデメリットについて
オンライン講座にはいくつかのデメリットもあります。メリットと併せて理解し、デメリットを解消できるような意識改革や工夫が必要です。
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自分を律する必要がある
従来型の集合形式学習であれば、他の受講生もいるため、適度な緊張感を保てます。マンツーマン型の講義でも、講師と対面で学習を進めることでやる気を維持しやすくなります。 一方、自分のペースで勉強できるオンライン学習は、モチベーションを保ちづらい点がデメリットです。自分を律する気持ちを強く持てなければ、やる気が減退し学習をやめてしまうこともあるでしょう。 ただし、学習意欲が高い人なら、自由度の高さを生かしていくらでも学習を進められます。オンライン学習の成果は、自己管理能力の有無に大きく左右されるといえるでしょう。
レスポンスが遅れる場合も
オンライン学習は目の前に講師がいるわけではないため、学習内容で分からない点があっても、すぐに回答を得られるとは限りません。レスポンスが遅れやすいことがデメリットです。 eラーニング形式の場合、時間外の質問は基本的に翌日の回答になります。時間内であっても、サービス提供側の都合により、即答を得られないケースも少なくありません。 疑問点が発生したらすぐに解消できる環境が理想ですが、オンライン学習はそのような環境ではないことを意識し、回答を待っている間に他の勉強をするなどの工夫が必要です。
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エンジニア研修でもオンライン講座は人気
企業がエンジニア育成のために行う研修も、従来型の集合研修からオンライン研修への移行が進んでいます。オンライン研修の概要や特徴を押さえておきましょう。
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法人向けのプログラミング研修とは
企業で実施できるプログラミング研修とは、主にプログラミングスクールが法人向けに提供する研修サービスのことです。 社員のプログラミングスキル習得を目的とし、新人社員や未経験者を対象とした研修内容で実施されます。選択できる言語は、定番のものから新しいものまで、業者によりさまざまです。 既存の非エンジニア社員に対し、プロジェクトのマネジメントスキルを身に付けてもらうために、プログラミング研修を実施する企業も増えています。 研修の流れは、基礎を学習した後に実践的な学習や演習を行い、最後に課題を制作するという流れが一般的です。企業のニーズに合わせて、さまざまなカリキュラムが用意されています。
アウトソーシングから内製化の流れに呼応
近年は多くの企業が、プログラミング作業をアウトソーシングから内製へと移行しています。外注しても期待した成果を得られない場合が多いことや、よりスピーディーに開発を進めたいと考える企業が増えていることが理由です。 内製化を進めるためには、社内の人材育成が欠かせません。独学で勉強してもらうより研修を受けさせるほうが、より効果的にエンジニアを育成できます。 プログラミングの専門家を育て、さまざまな開発を自社で行う企業は、今後ますます増えていくでしょう。法人向けプログラミング研修の需要も高まることが予想されます。
多くのサービスがオンライン型を採用
法人向けに提供されている研修は、集合型だけでなくオンライン型も増えています。オンライン学習の需要の高まりを受けた対応といえるでしょう。 オンライン研修は、個別指導型と集団授業型の2種類に大別できます。どちらもオンライン通話やチャットを使用し、講師とのやり取りが可能です。 個別指導型は、自分の好きな時間帯を選んで研修を受けられます。研修内容で分からない点があっても、個別対応してくれることがメリットです。 集団授業型は参加時間の制約があるものの、ライブ研修に参加できなくても録画映像を後から視聴できます。講義形式の研修にどこからでも参加できることが特徴です。
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プログラミング法人研修のよくある疑問
法人向けプログラミング研修の利用を検討する際に、気になりがちなポイントについて解説します。費用相場や受講期間の目安を知っておくことが大事です。
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どんな企業が運営しているのか
一般的に、プログラミング法人研修は、個人向けのプログラミング講座を提供しているスクールが実施しています。個人用のカリキュラムをカスタマイズし、法人向けの研修としているのが基本です。 個人用のプログラミング講座で成果が出ている内容を反映しているため、法人研修でも成果を出しやすい内容に仕上がっています。集合形式とオンライン形式の両方に、指導ノウハウが蓄積されている点もメリットです。 個人向け研修で指導している講師が法人研修も担当するため、講師の質も高いレベルを期待できます。研修で扱う教材は、個人用研修で成果を上げているものをそのまま使用するのが一般的です。
およその費用相場は
プログラミング法人研修にかかる費用の相場は、オンライン研修の場合、1カ月あたり約10~20万円が目安です。集合研修なら、一般的に1日あたり数万円かかります。 集合研修はオンライン研修より学習範囲が狭いため、オンライン研修と同程度の範囲を学ばせようとすると、費用が割高になることもあるでしょう。 研修費用はサービス会社により大きく異なります。学習期間・学習管理方法・カリキュラムの内容などをしっかりと比較し、適正範囲内の費用で利用できるサービスを選ぶことが重要です。
受講期間はどれくらいか
従来型の集合研修を実施する場合、受講期間は数日~10日程度となるのが一般的です。受講者を会場に集め、時間をかけて集中的に研修を行います。オンラインの集団授業型も同様です。 一方、オンラインの個別指導型は、学習期間が約1~3カ月と長くなります。設定期間内なら、受講者が好きなタイミングで勉強できる仕組みです。 受講期間と研修効果は、必ずしも比例するものではありません。1日の研修で目に見える成果が感じられることもあれば、3カ月の研修でも効果がないこともあります。総合的な視点から研修を決める必要があるでしょう。
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失敗しないプログラミング研修の選び方
プログラミング研修を選ぶ際は、以下に挙げる四つのポイントを意識しましょう。できるだけ質の高い研修を選ばれば、より高い学習効果を期待できます。
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社員のレベルに合ったカリキュラム
プログラミング研修を選ぶ際は、カリキュラムが社員のレベルに合っているかチェックしましょう。どんなに優れた内容のカリキュラムでも、社員のレベルとかけ離れていれば、十分な成果は得られません。 レベルの判定が難しい場合は、受講前に社員の実力を判断できるプログラムが組まれている研修を選びましょう。 レベルが大きく異なる社員に研修を受けてもらうケースでは、個々のレベルに合わせて学習を進められる個別指導型を選ぶのがおすすめです。受講者のレベルに差がある場合、集団授業型ではスキルアップできない社員が出てしまうでしょう。
学習サポートが充実している
研修中に社員の学習をサポートしてくれる仕組みがあるかどうかも、サービスを選ぶポイントの一つです。プログラミング初心者は学習の壁が多くなりやすいため、個別のサポート体制が充実している研修を選びましょう。 集団授業型の研修であっても、学習の個別対応をしてくれる場合があります。消極的な社員のために、サービス提供会社側から個別に積極的なアプローチを行っている研修があれば理想です。 研修によっては、学習の進み具合が遅い受講生のために面談を実施し、モチベーションをサポートしてくれることもあります。一方的に研修を進めるのではなく、社員に寄り添った研修を進められるサービスを選びましょう。
内容が実践的になっている
企業がプログラミング研修を実施する目的は、実務で使えるスキルを社員に習得してもらうことです。実践的な知識や技術が身に付かなければ、研修を行う意味がありません。 研修を選ぶ際は、内容が実践的なものかどうかチェックしましょう。一方的な講義がメインの研修は、実践的なスキルが身に付きにくいため注意が必要です。 自分でプログラムを作り上げる能力や、問題を自己解決できる能力などが、実務で役立つ能力の代表例です。即戦力の養成に定評のある研修を選ぶとよいでしょう。
講師のレベルが高い
研修で講義を行う講師のレベルは、研修の質を左右する大きな要素の一つです。プログラミングの指導経験が豊富な講師をそろえた会社を選ぶのがおすすめです。 開発経験が豊富で優れたエンジニアが優れたプログラミング講師であるとは限りません。また、研修でテキストを読み上げるだけの指導は誰でもできます。 講師のレベルを確認するのは簡単なことではありませんが、サービス会社に確認すればある程度の判断は可能です。指導歴やエンジニア輩出歴などが分かればベストです。
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条件を満たせば助成金の支給も
プログラミング研修を実施するにあたり、コストが気になる場合は助成金を活用するとよいでしょう。厚生労働省の『人材開発支援助成金』を利用するのがおすすめです。
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人材開発支援助成金とは
厚生労働省が実施する人材開発支援助成金は、正社員を対象とした人材育成で助成金を受け取れる制度です。一定要件のもとで職業訓練開発を行うことで、訓練にかかる費用や訓練中の賃金を一部支給してもらえます。 人材開発支援助成金では、7種類のコースが用意されています。プログラミング研修を実施し、助成を受けられる主なコースは、特定訓練コースと一般訓練コースです。 特定訓練コースでは、OJTとOff-JTを組み合わせた訓練など、効果の高い10時間以上の訓練について助成されます。一般訓練コースは、特例訓練コース以外の20時間以上の訓練に対し、助成を受けられるコースです。 助成金を利用する場合は、選択する研修の内容が、助成金を受けられる要件を満たしていなければなりません。研修サービス会社に助成金を利用したい旨を伝え、対象となる研修を提案してもらうのがおすすめです。
申請の流れについて
人材開発支援助成金を利用する際は、最初に企業側で訓練計画を作成し、ハローワークに提出する必要があります。訓練計画の提出期限は、訓練開始の1カ月前までです。 訓練計画を提出したら、計画通りに訓練を実施しましょう。訓練期間終了後、ハローワークへ支給申請し、審査を通過すれば助成金の支給を受けられます。申請期限は訓練終了後2カ月以内です。 支給申請に必要な書類は、選択するコースにより異なります。多くの書類が必要となるため、不備がないように準備しましょう。 審査中は、事実確認のための電話や視察を受けることがあります。調査に協力しなければ支給を受けられなくなるため、きちんと対応することが重要です。
社員の生産性次第で助成金アップも
人材開発支援助成金では、『生産性要件』と呼ばれる支給要件が導入されています。訓練実施後に生産性の向上が確認された場合、助成金がアップする制度です。 生産性が向上されたかどうかは、定められた計算式に基づいて確認されます。助成金の支給を受ける3年前と比べ、生産性の伸び率が6%以上ある場合などに、支給額がアップする可能性があります。 生産性要件の仕組みは、企業の生産性向上を支援する目的で導入された制度です。単に助成金の支給を受けるだけでなく、生産性の向上につながる人材育成をしやすくなる点がメリットといえます。
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オンラインを活用して社員に良い研修を
プログラミング学習は、コロナ禍をきっかけにオンライン化が進んでいます。場所を問わず学べることや、自分のペースで進められることが、オンライン学習のメリットです。 エンジニア研修でも、外部サービスを利用したオンライン講座が人気を集めています。総合的な視点から質の高い研修を選択し、企業に大きく貢献できるエンジニアの育成を目指しましょう。
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