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内定者研修の重要性。組み立て方やコンテンツ例を紹介

内定者研修にはどのような目的があるのでしょうか?自社で行う目的をはっきりさせることで、内定者をフォローできます。研修内容を組み立てるときの方法や、研修の形式の他、注意点を押さえることで、適切な研修を実施しましょう。ジョブサポートでもエンジニア内定者向けの通学・オンラインでの短期講座の募集を行っておりますのでお気軽のご相談下さい。

目次[非表示]

  1. 1.内定者のフォローが必要な理由
  2. 2.内定者研修の効果
  3. 3.内定者研修を組み立てる
  4. 4.内定者研修の学習内容例
  5. 5.不安を取り除き、組織で働く心構えを作る
  6. 6.注意点
  7. 7.安心感でやる気を引き出す

内定者のフォローが必要な理由

内定者には適切なフォローが必要といわれていますが、その理由はなぜなのでしょうか?代表的な理由を解説します。

内定者の不安解消、ギャップを埋められる

まず挙げられるのは、内定者が抱える不安を解消する目的です。内定を得て一安心という気持ちがある一方、「この会社でやっていけるだろうか?」と考え始める人もいます。

例えば、企業の資料に「風通しがよい職場」と書いてあったとしても、本当のところは分からず不安に思うことがあるでしょう。そこで画像や動画を用いて、研修内で職場の日常の様子を見てもらいます。

メンバー全員がよい表情をしている動画を見れば、良好なコミュニケーションが取れていることが一目瞭然です。

また、仕事内容も同様に紹介するとよいでしょう。内定者が考えているよりも多くのシステムを手がけていることが分かるというように、実際の仕事をイメージしやすくなります。

入社前からチームワーク意識が持てる

同期との連帯感を求める内定者は大勢います。そこで内定者研修により、同期と関わりを持つ機会作りをしましょう。研修で同じ課題に取り組む経験を重ねることで、徐々にチームワークの意識も芽生えます。

また、内定者同士につながりが生まれると、入社意欲を高めることにもなるでしょう。同じ立場の仲間がいれば、不安な気持ちの共有やつらいときの助け合いはもちろん、切磋琢磨し高め合う働きも期待できます。

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内定者研修の効果

内定者の不安感を解消し、同じ立場の仲間作りの場となる内定者研修には、他にも期待できる効果があります。

内定辞退を防止できる

内定辞退を防ぐためにも、内定者研修は役立ちます。新卒入社の場合、最終面接後に内定が出た後、実際に入社する4月まで半年以上期間があることも珍しくありません。

その間企業から何の連絡もないとしたら、本当に4月から入社できるのか不安に感じるでしょう。不安な気持ちから「もっと自分に合う企業があるかも」と、内定辞退を申し出る人が出てくるかもしれません。

そこで内定者研修を実施し、定期的にフォローします。不安なく入社できる企業であることと同時に、希望をかなえる働き方ができるという点も伝えられるプログラムだとよいでしょう。

人材育成のベース作りとなる

人材育成のベースとなるやる気の形成や、仕事に取り組む上での基礎的なスキルを身に付ける場としても役立ちます。若手、新人エンジニアの成長を阻む 人材育成5つの失敗と解決策

例えば、入社後にどのような目標を掲げチャレンジがしたいかを明確にするプログラムを実施すれば、仕事へのモチベーションを高められるでしょう。意欲的に取り組む新入社員であれば、早期戦力化が期待できます。

また、現場からのヒアリング結果をもとに研修内容を組み立てれば、入社段階で必要なスキルや知識を事前に身に付けてもらうことが可能です。すると入社後の新入社員研修がスムーズに進み、現場の負担を軽減できます。

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内定者研修を組み立てる

実施が決まったらどのように行うか組み立てる必要があります。効果的な内定者研修にするために、最初の段階で決定しておくべき項目を確認しましょう。

対象者と時期は?

まずは内定者研修の対象者を決定します。内定者全員が対象の研修もあれば、配属予定の部署ごとに異なる研修を実施する必要もあるかもしれません。そのため、研修の目的に合った対象者を設定しましょう。

また、適切な期間で実施することも大切です。例えば、現場で使用しているプログラムについての研修を実施する場合、1回の研修に全てを詰め込むと内定者が理解しきれない可能性があるため複数回に分けて実施します。

さらに、出席率ができるだけ高くなる工夫もしましょう。毎月第1土曜日というように定期的に実施することや、卒業論文や授業に支障が出ないよう開催時期を検討することもポイントといえます。

集合研修かオンラインか?

集合研修かオンライン研修かも決定しましょう。これまでメインに用いられてきた集合研修であれば、同期の学習の様子を目にすることで、その後の自己学習を促す働きが期待できます。

また、大勢の内定者を一堂に集められないことから、オンライン研修も広まりを見せています。内定者が自分のタイミングで教材を学び進められるため、授業やアルバイトなどとのスケジュール調整がしやすいでしょう。

教材の学習と同時にテストを実施すれば、点数が低い内定者をフォローし、内定者全員の知識レベルを向上させることにもつながります。

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内定者研修の学習内容例

対象者や実施方法が決まったら、実際に内定者研修で取り扱う学習内容を決定しましょう。紹介する学習内容例を参考に、自社の目的に合う内容で行うことが大切です。

社会人としての常識

どの部署で働くとしても、社会人として最低限身に付けておくべき常識があります。内定者研修には、全ての仕事の基礎となる社会人としての常識を組み込みましょう。

例えば、電話応対を内定者研修で学んでおくと、入社後すぐに電話の一次対応ができます。誰でもできる仕事というイメージがありますが、実は失敗が多いため、事前に学習機会を設けておくと安心です。

また、メール文や議事録といったビジネス文書の作成に関する研修も役立ちます。伝えるべきことが端的にまとまっている分かりやすい文章は、コツを押さえ練習することで上達するものです。

他にも、報告・連絡・相談を都度することも、研修で取り扱うことによりうまくできるようになるでしょう。

IT社会に欠かせない知識

社員全員にスマホやパソコンが支給されることも多いため、IT関連の基礎知識についても研修を実施します。スマホやパソコンの使い方といった内容はもちろん、取り扱い方について伝えることが重要です。

なぜなら、スマホやパソコンの中には、業務上の重要書類や個人情報が記録されているからです。万が一扱いを誤ると、それらのデータが外部へ漏れる可能性があります。

また近年増えているのは、比較的侵入しやすい社員の扱う端末からパスワードを盗み、企業のサーバーへ入り込むといったサイバー攻撃です。

社員のセキュリティ意識が企業全体へ影響を与える可能性があるため、正しい扱い方に関する学習が欠かせません。

不安を取り除き、組織で働く心構えを作る

入社前は「ここで本当にやっていけるのだろうか?」と企業で働くことに不安を感じる内定者もいます。そこで、入社までに不安感を取り除くためのプログラムを実施しましょう。

百聞は一見にしかず、インターンシップ

職場で働く感覚をイメージしやすくするためには、実際に現場の仕事を体験するインターンシップがぴったりです。アルバイトのような職業体験の機会を設けることで、イメージと実際の仕事とのギャップを埋められます。

また、現場の仕事に従事することで、新たなスキルを身に付けることや、内定者研修で実施した電話対応やビジネス文書の学びが役立つこともあるでしょう。入社前に「自分にもできる」という自信をつけられます。

グループワークでスキルアップ

ゲーム形式のグループワークを実施することで、楽しみながらスキルアップにつなげることも可能です。

例えば、『名刺交換ゲーム』では、自然とコミュニケーションスキルを伸ばせます。社会人に必須の初対面の挨拶や、名刺の差し出し方・受け取り方といったマナーを定着させることも可能です。

また、座学とは異なるゲーム形式という実施方法により、全体の雰囲気がよくなる効果も期待できます。内定者同士のコミュニケーションが自然と生まれ、相互理解を深めるきっかけになる方法です。

堅苦しくない、面白い内容も取り入れる

ゲーム形式のグループワークはもちろん、より楽しめる内容の研修を実施することでさらに内定者同士のコミュニケーションを良好なものにできます。オンラインでも工夫次第で実施可能です。

例えば、借り物競争をそれぞれの自宅から行うプログラムで、オンラインでも共通のものに取り組む体験を提供できるでしょう。

また、内定者と人事のメンバーだけがアクセスできるSNSのようなコミュニケーションツールを用いるのも一つの方法です。TwitterやInstagramの利用に慣れている人が多いため、コメント欄を用い自然とコミュニケーションが行われます。

これは単なるコミュニケーションツールとしてだけでなく、人事から内定者へのお知らせもでき便利です。

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注意点

内定者研修を実施する場合には注意点もあります。知らずにいると内定者が不満や不信感を抱くきっかけになるかもしれません。

内定者研修への参加を必須とする場合

研修の中には、内定者全員に必ず出席してもらいたい内容のものもあるでしょう。特に業務に結びつく基礎的な知識やスキルを習得する内容であれば、全員に身に付けてもらいたいものです。

しかし、内定者と結んでいる契約は『始期付・解約権留保付労働契約』といい、入社前に研修を強制することは法的に認められていません。

そのため、参加が必須の研修を実施する場合には、あらかじめ内定者の同意を得ている必要があります。加えて、賃金相当額の支払い義務が発生することにも注意しましょう。若手、新人エンジニアの成長を阻む 人材育成5つの失敗と解決策の資料

コンテンツは目的を意識して取捨選択

企業としては内定者に身に付けてもらいたいと考える知識やスキルがたくさんあるでしょう。新入社員に期待しているほど、より多くを学んでほしいと思うのは当然のことといえます。

しかし、内定者研修の主な目的は、内定者の不安払拭です。研修内容を盛りだくさんにしてしまうと、「こんなにはできない…」と自信を失う内定者も出てきてしまうでしょう。

そのため、内容は必要最低限に抑え、不安を取り除くことを優先することが大切です。

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安心感でやる気を引き出す

内定者研修を実施するときには、不安の解消を1番に考えましょう。「この企業で本当によいのだろうか?」というように不安を感じている状態では、本来持っている能力を引き出し切れません。

そこで安心感を得られるよう、研修では職場の様子が分かる工夫を行い、スキルアップのための内容を盛り込みます。単に学ぶだけでなく、ゲーム形式を取り入れコミュニケーションを促すこともポイントです。

内容は必要最低限にとどめつつ、安心して内定者が入社できる研修を実施しましょう。

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