catch-img

文系SEについていけないと感じさせないために。人材育成のコツ

SE(システムエンジニア)の職業に文系・理系は関係あるのでしょうか?文理のSE適性と、文系出身でSEになるために必要なスキルやポイントについて解説します。エンジニア経験がない新卒採用担当者の方も学生に説明をする時に活用できる内容です。文系SEを育成するためにも、育成手法について模索していきましょう。

若手、新人エンジニアの成長を阻む 人材育成5つの失敗と解決策はこちら

目次[非表示]

  1. 1.SEに理系出身・文系出身は関係ない?
    1. 1.1.理系出身が有利なSEの仕事とは
    2. 1.2.実際には多くの文系出身SEが活躍している
  2. 2.文系出身でSEを望むなら、早めに対策しておきたいポイント
    1. 2.1.論理的思考能力
    2. 2.2.基本のプログラミング言語
  3. 3.苦手意識、コンプレックスを持たせないために
    1. 3.1.新しい分野にチャレンジさせる
    2. 3.2.メンタルトレーニング、レジリエンス研修
    3. 3.3.教え合う環境づくり
  4. 4.文系が得意としやすい部分を伸ばそう
    1. 4.1.クライアントへのヒアリング
    2. 4.2.設計書の作成
  5. 5.文理に関係なく育成環境が重要

SEに理系出身・文系出身は関係ない?

SE(システムエンジニア)というと、数学的なイメージが先行するため理系出身者の方が活躍しているイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

学歴、学部による「IT知識」「基礎知識」の格差を無くす個別指導の新人研修プロエンジニア育成コース(Java2・3ヶ月コース)はこちら

理系出身が有利なSEの仕事とは

イメージ先行で理系の方が採用されるというケースはほぼほぼありません。ですが、仕事の内容によっては理系出身のSEの方が採用されやすいことがあります。

例えば、AI(人工知能)の開発、ビッグデータと連動するシステム開発を行う企業です。AIやビッグデータの運用にはサンプルとなる膨大なデータが必要であり、統計学や解析学などの、数学的な見地やノウハウが必要になるためです。

こうした分野では、理系出身者を採用する企業もあるようです。

実際には多くの文系出身SEが活躍している

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構による『IT人材白書2019』を見てみましょう。「AI人材の獲得・確保方法」についての回答で「社内の人材を育成して確保する」と回答した企業が8割を超え、次いで「中途採用」が5割以上となり、「即戦力としてAIを専攻した学生を採用する」と回答した割合は半数以下となっています。

この点から見ても、IT人材の採用について、日本企業は文理にあまりこだっていないことが分かります。また、現役のSEの中にも文系出身で活躍している人は少なくありません。

そもそも文系からエンジニア職を希望する人は理系に比べて少ないため、絶対数こそ違いはあるものの、文系というだけでSEになる資質がない、ということはなさそうです。

IT人材白書2019|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

■関連記事

  優秀なエンジニアは文章力も高い。社員の文章スキルを高める練習法は | Java・フロントエンド研修のジョブサポート 文章力の低いエンジニアがいると、社内外の評価が下がりやすくなるため、人事部としても頭が痛いのではないでしょうか。文章力を高めることで仕事の能率が上がり、企業のイメージ低下も防げます。文章力の重要性や、社員の文章力を鍛える方法を解説します。 Java・フロントエンド研修のジョブサポート


文系出身でSEを望むなら、早めに対策しておきたいポイント

文系出身でSEになることを志望する人材に対しては、以下のポイントを押さえた対策をあらかじめ想定しておきましょう。

問題解決力が身に付く個別指導の若手、新人SE・PG向け通年開講プロエンジニア育成コース(Java1~3ヶ月)はこちら

論理的思考能力

プログラミングとは、第一にシステムに欲しい機能や仕様をピックアップし、それに至るためにどんなコードを書けば良いのか、開発期間や人員、設計図を描かなければなりません。

トラブルが起こった際にも、原因を特定し、どうすれば解決に至るのか具体的な対策を考えて実行する必要があります。これらを考案するための論理的思考能力は不可欠です。

そのため、社内研修などで、論理的思考能力を培うカリキュラムを積極的に採用するようにすると良いでしょう。ジョブサポートでも自学形式、コーチングを取り入れたスタイルのエンジニア研修で論理的な思考を強化する事ができます。

基本のプログラミング言語

システム開発に携わるには、プログラミング言語の習得は必須と言えます。プログラミング言語は数百種類あり、何の言語を勉強するかは慎重に選びたいところです。

多様性のあるJavaやJavaScript、Webサイトの操作やデザインに必要なpythonやHTML、CSS、データベース操作のためのSQLなど、メジャーであり、かつ基本的なプログラミング言語のどれかを選ぶと良いでしょう。

マイナーな言語を習得させるのはおすすめしません。専門性は高まるもののそもそも採用してる企業が少なく、他の企業との合同プロジェクトや、引き継ぎの面で困るなどの問題が発生しがちです。また日本語の情報サイトや書籍が少ないため、勉強のしにくさも問題としてあります。

情報が豊富にあり、スクールなどでも率先して教えているメジャーなプログラミング言語を最初に学ばせるのが良いでしょう。

社内のエンジニア不⾜を解決するたった1つの解決⽅法はこちら

■関連記事

  エンジニア研修の仕組みを活用しよう。メリットやカリキュラム解説 | 株式会社ジョブサポート-新人研修・未経験者向けエンジニア研修(Java,JavaScript)のジョブサポート エンジニアの研修を社内で行おうとしても、ノウハウがなければきちんとした研修ができず、結果が伴わなくなってしまいます。エンジニア研修で効果を出すためにも、仕組みや方法について知っておきましょう。メリットやカリキュラムを解説します。 株式会社ジョブサポート-新人研修・未経験者向けエンジニア研修(Java,JavaScript)のジョブサポート


苦手意識、コンプレックスを持たせないために

SEの勉強ではしばしば難しい壁にぶつかります。プログラミングに対し苦手意識やコンプレックスをSEに持たせないためにも、次のようなことを積極的に行っていきましょう。

簡単なWebサイトの改修の内製化を目指すフロントエンド(HTML・CSS・JavaScript)入門5日はこちら

新しい分野にチャレンジさせる

AIやクラウドの技術など、ITの分野は日々めざましい進歩を遂げています。Javaなどの基本的なプログラミング言語でも新しいバージョンが出てきますし、新しいAIやシステムもどんどん開発されているのが現状です。

そのような中において、SEは学習を怠ると時流に置いて行かれてしまい、流れについていけなくなってしまうこともしばしばあります。そのようなSEはITに対する興味を失ってしまい、仕事に対する意欲も削がれてしまうのです。

そうならないためにも、IT的な分野やそうでない業務や研修などで、次々に新しいことにチャレンジさせ、最新の情報を積極的に取り入れていくように、SEの意識改革を行っておきましょう。

メンタルトレーニング、レジリエンス研修

SEの仕事は、ソースコードと向き合い、修正とエラーを重ねていくという地道で膨大な作業です。また、納期前や緊急メンテを強いられることもあって、他業務と比べるとかかるストレスの種類が違います。

そうした環境に耐えられず、SEをやめる人も少なくありません。そのため、メンタルトレーニングやレジリエンス研修(逆境力養成)などを行い、メンタル面のケアを施しておくと良いでしょう。

ストレス発散の機会や、体を動かす機会なども社内で提供できる環境をつくれると、SEの仕事に苦手意識を持つ人も少なくなるのではないでしょうか。

教え合う環境づくり

SEの仕事において、特にプログラム関連の疑問や課題については、社員同士で積極的に教え合ったり、解決するためのコミュニティの立ち上げたりするなど、協力できる環境をつくっておくと良いでしょう。

原因不明のエラーや技術的な問題については、個人で解決しようとしても分からないことの方が多いです。特に大規模なシステム構築になり多数のSEが関わる環境になると、原因の特定自体が困難になり、解決に時間を要します。

1人でそうした問題に向き合うのは、非常に神経をすり減らす作業です。SE同士が協力できる環境づくりにも、注力しましょう。

■関連記事

  新人SEに必要な研修とは。基本を抑えスキルレベルの差を埋める | Java・フロントエンド研修のジョブサポート 自社で新人SEを教育できる人材がいない場合、外部による研修を検討する企業も多いでしょう。スキルに差があると、業務内容にばらつきが生まれ安定しないため、適切な研修が求められます。新人SEに求められるスキルや、研修の選び方を解説します。 Java・フロントエンド研修のジョブサポート


文系が得意としやすい部分を伸ばそう

せっかく文系出身のSEを採用するのであれば、文系の良い部分を活かしましょう。文系の得意なSEの業務にはどのようなものがあるでしょうか。

全国の若手~ベテランエンジニアが受講している個別指導のオンライン・リモート講座(入門5日・基礎10日)資料ダウンロードはこちら

クライアントへのヒアリング

「どんな機能が欲しいのか」「どんな問題を抱えているのか」といった、クライアントからのヒアリングを行うのも、SEの重要な仕事です。

ヒアリング能力が低い担当者の調書からでは、クライアントの要望に応えられず、結果的に後から機能の追加をせざる得なくなったり、クレームにつながったりするリスクが発生します。

特に、外資系企業や多国籍企業とのやりとりをするためには、英語力を持ち、かつITに明るい人材の採用は不可欠です。こうした業務では、文系の方が適していると言えるかもしれません。

設計書の作成

仕様書や要件定義書、細かい設計書など、SEの仕事は文章を作成する機会が多くあります。こうした場合、誤解なく明確に仕様や規格について明言できる文章力が求められるのです。

コーディングと設計書の作成は、使用する能力がまったく異なります。コードを書くスキルはあっても、設計書にまとめるのが苦手という人も少なくありません。

対して文章作成能力を培ってきた文系出身者の中には、プログラムはまだ苦手だけれど設計書を書くのはうまいということもありえます。

ひいては、管理能力やコミュニケーション能力が問われるゼネラルエンジニアを目指すのであれば、文系の方が良いのかもしれません。

■関連記事

  通年開講プロエンジニア育成コース(Java研修1~3ヶ月) 新人,中途社員向けに毎月開講しているJava研修です。通学、オンラインの選択ができます。最大3ヶ月で開発環境(言語、バージョンアップなど)に左右されない基礎知識、開発チームで働くビジネススキルも強化。プログラミング研修はジョブサポートにお任せ下さい。 Java・フロントエンド研修のジョブサポート


文理に関係なく育成環境が重要

SEの業務は文系だから向いていないということはないようです。クライアントへのヒアリングや設計書の作成など、文系の方が適している業務もあります。

「IT知識」「基礎知識」の格差を無くす個別指導の新人研修プロエンジニア育成コース(Java2・3ヶ月コース)資料ダウンロードはこちら

重要なのは、SEを育てる環境が社内にあるかどうかです。SEのスキルは実戦を伴う形でしか身に付かないものも多々あるため、ストレスを感じずにスキルを伸ばすことができる環境を整えることが、自社の業務に貢献できるSEを確保することにつながります。

■関連サイト

  研修実績(新人研修・プロエンジニア育成コース)-Java・フロントエンド研修のジョブサポート ジョブサポートの新人、未経験者向けJava研修(1~3ヶ月コース、通学、オンライン・リモート講座)を受講いただいた企業様の声をご紹介しております。Java・フロントエンド研修はジョブサポートにお任せください。 Java・フロントエンド研修のジョブサポート


新卒・中途未経験者を採用した
企業におすすめのエンジニア研修サービス

法人研修の実績2700名以上!中小企業~大手上場企業まで幅広く受講してます。
若手、新人エンジニア採用後の Java研修はジョブサポートお任せ下さい
おすすめお役立ち資料02
短期講座(入門5日、基礎10日) Java・フロントエンド (HTML5・CSS・JavaScript) 全国の中小~大手企業まで幅広くお問い合わせ、 受講を頂く人気講座です

運営会社

株式会社ジョブサポート

Java・フロントエンド(HTML5・CSS・JavaScript)の企業研修実績2700名以上を実施。受講満足度は95%。

おすすめお役立ち資料

おすすめお役立ち資料02
おすすめお役立ち資料02

関連記事

研修サービス一覧

プロエンジニア育成コース
新人エンジニア研修
短期通学講座
研修実績
よくあるご質問

ランキング

タグ一覧