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プログラミングの挫折率は?主な理由と対策、育成方法を解説

目次[非表示]

  1. 1.プログラミングは挫折率が高い?
  2. 2.プログラミングが挫折しやすい理由
  3. 3.プログラミングを挫折しやすくする状態
  4. 4.プログラミングの挫折率を下げる施策
  5. 5.プログラミングの挫折者を減らす教え方
  6. 6.挫折しない学習環境でプログラマーの育成を

プログラミングは挫折率が高い?

経験豊富なエンジニアやプログラマーを採用できない場合、未経験者やキャリアの浅い人材の育成も選択肢になります。戦力として育てたいときに気になるのが、プログラミング学習の挫折率です。 まずは未経験からプログラミングを学習したとき、どの程度挫折してしまうのか採用・教育担当の方は一度確認してみましょう。

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9割の初心者が挫折してしまう

大手プログラミングスクール『侍エンジニア』が2019年に行った調査では、プログラミングを学んだ人の約9割が挫折や行き詰まりを経験しているという結果が出ました。 つまずいてしまった理由には個人によって違いがありますが、プログラミングを行う職種は他の仕事より未経験から育成する難易度が高いと考えた方が良いでしょう。

育成担当者はまずプログラミングを習得する難しさを理解し、挫折しないように教育体制を整えなければなりません。途中で挫折して思うように育成できなければ、教えるために使った金銭的・時間的なコストが無駄になってしまいます。

参考:プログラミング学習者の約9割が挫折を経験 挫折時に「気軽に聞ける環境があればよかった」人が6割に|株式会社SAMURAIのプレスリリース

独学の挫折者が多い

プログラミング学習にはさまざまな方法があります。エンジニア・プログラマーとして就業経験のない人だと、独学で勉強している人も多いでしょう。

しかし侍エンジニアの調査では、学習で挫折したことが『ある』と答えた人の約6割が独学で勉強していました。挫折した人全体の理由として最も多かったのも、『不明点を聞ける環境ではなかった』という回答です。 母集団によって割合は変わってくるものの、未経験・経験の浅いエンジニアにとって、不明点を自力で解決できない状況は挫折を招くと考えられそうです。

ジョブサポートでは未経験者から自社エンジニア採用も行っていますが、同業他社の若手から再度やりなおしたいという若手からの応募もあり、エンジニアとして働くためにプログラミングを習得させるにあたって、経験者による指導や集団で学べる環境づくりが挫折率の低下につながります。

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プログラミングが挫折しやすい理由

(出典) pexels.com

プログラミングの学習を挫折しないように育てるには、『なぜつまずいてしまうのか』をしっかりと理解する必要があります。具体的に何が挫折の要因になるのでしょうか。

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学習の順番が分からない

プログラミングには言語についての基本的な理解だけでなく、ライブラリやフレームワークの導入をはじめ覚えるべき事柄が山のようにあります。

未経験者がつまずく最初の段階が、学習の順番です。 基本的には使う言語を覚えるところから始めますが、その中でも構文や条件式など複数の要素があります。未経験者を採用したとき、覚えてほしい言語だけ伝えても効率的に学習が進みません。 分からない事が分からない、相談したいけど何を聞けば良いか言語化できないなど一人で悩む事が起きます。結果的に業務に役立つ技術の習得がうまくいかず、離職や職種の転換希望など挫折してしまう原因になるのです。

企業側は質問しやすい環境だけを用意するのではなく何から覚えていけば良いのか、育成対象に提示する必要があります。

エラーへの対処が難しい

プログラムは融通が利きません。 膨大なコードを記述しても1文字間違っているだけでエラーが発生し、思った通りに動かないのです。

プログラミング初心者は、エラーの原因を知るところから苦労しがちです。見つけたとしてもどう直せばエラーを改善できるのか分からなければ、対処のしようがありません。 助言を求められる環境がないと疑問は解決せず、必要なスキルが身に付かないでしょう。

OJTのみで教育している体制で「エラーを直しておいて」とだけ言われても、経験がない初心者はまず対応できません。

習得まで意欲を維持できない

プログラミング学習は、理想と現実にギャップが生まれやすいのも特徴です。

初期段階での言語習得は進みがよくても、実践的なコードの書き方で苦労すればゴールが遠く見えてしまいます。 職場で学習するにしても、いつまでもコードの書き方から脱出できなければ、成果物を目にする達成感がなく意欲をそがれるでしょう。

しかし確実にスキルを身に付けるには、地道な反復学習が欠かせません。 モチベーションを維持できない状況では、会社の求める水準にまで達する前に挫折してしまう人が出てきます。企業側は育成が完了するまで、意欲を保つ工夫が必要です。

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プログラミングを挫折しやすくする状態

 (出典) pexels.com

 プログラミングの学習に挫折する人は、ある程度共通する状態に陥っています。教育担当者は育成途中や今後育成していくエンジニアが、紹介する状態になっていないか確認しましょう。

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目的意識が曖昧なままである

プログラミングでは『関数を定義して呼び出す』という処理をコードで表すのにも、何らかの目的があります。 プログラミングを学習している段階の人は、そのとき勉強していることが『何に役立つのか』を見失いコードのみを覚える状態に陥りがちです。先にある目的を意識できていなければ、進んでいるという実感を覚えられません。

自社でプログラミングを学習している・これから学習する人に、現在学んでいる言語やコードが『何のために必要なのか』を共有できていないと、挫折率は上がるでしょう。

完璧主義の思考に陥ってしまう

プログラミングでは、コードを完璧に理解する必要はありません。中にはめったに使わないマイナーな機能や、ライブラリやフレームワークで代替できる機能も多くあります。 また各プログラミング言語で実現できる処理の種類は膨大で、全てを理解しようとすれば相当な時間がかかってしまうでしょう。

分からない部分にこだわりすぎると学習が進まず、挫折してしまう可能性もあります。 学習に行き詰まっているエンジニアがいたときは、完璧主義の思考にはまっていないか確認しましょう。時には分からない部分は置いておき、他の処理を学ぶ中で体系的に理解させるという考え方も必要です。

レベルに合わない言語を学んでいる

プログラミング言語には全くの未経験者でも簡単に理解できる言語から、実践経験がないと理解できない高難易度な言語まで数百種類以上があります。

ホームページを制作するためのマークアップ言語や、データベースを操作するSQLは比較的簡単な言語です。しかしオブジェクト指向の言語であるJavaやC言語系は、初心者が独学で学ぶのは難しいでしょう。 もちろん未経験からでもJavaやC言語の習得は可能です。しかし最初から難易度の高い言語を学ばせてしまうと、理解が追いつかず挫折する原因になってしまいます。

社員に言語を学ばせるにあたっては、習得可能かどうか・現在教えている言語が対象のレベルに合っているかを検討しましょう。

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プログラミングの挫折率を下げる施策

 (出典) pexels.com

プログラミングの教育で社員を挫折させないために、教育する側はどのような点を心掛ければよいのでしょうか。指導側として押さえておくべきポイントを解説します。

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ゴールを明確にさせる

言語や処理の仕方について学習させるとき、ゴールをしっかり把握させる取り組みが挫折の予防に大切です。

コードの意味や書き方を覚えるだけでは、目的が見えずロードマップを作れません。 未経験者を育成するときは、学習の目的を共有しましょう。ゴールから逆算して個々の仕組み・処理というように、技術を習得する計画を立てさせます。

本人が学習の目的を理解できていれば、目的が曖昧なまま『やらされる』という不満を持つ可能性も下がるでしょう。着実に成長していると分かるよう、指導者としてゴールを提示する意識が大切です。

正しい学習手順を身に付けてもらう

プログラミング学習は数学にたとえられます。数学の初心者であれば四則計算をしっかり理解するのがスタートです。四則計算ができなければ、関数は理解しようがありません。 プログラミングも同じように、基礎から応用へと正しいステップを踏んで学習しなければ身に付かない技術です。

ある程度自主的に学習させる環境であっても、最低限『学ぶ手順』は企業側で提示しましょう。 正しい手順で学習を進めると、効率よく理解できるため挫折しにくくなります。分からない状態が続いて意欲が下がってしまうという問題も、解決しやすくなるでしょう。

分かりやすい言語から習得させる

全くプログラミングに触った経験のない状態から難解な言語に挑戦させると、挫折を招く原因になってしまいます。自社や派遣先のプロジェクトにもよって必要な言語は変わりますが、育成の初期段階では分かりやすい言語から教えた方がよいでしょう。

『分かりやすい言語』の意味合いは二通りあります。一つめは文字通り『文法が理解しやすいもの』です。文法がシンプルな言語はコードも短くて済むため、初心者でも習得が難しくありません。

二つめは『メジャーな言語』です。プログラミング言語の中でもマイナーなものだと、自主的に学習するための教材が少ないでしょう。 中には日本語の情報が出回っていない言語もあります。経験者から学べても自力で学習を進められないため、学習の効率が下がり挫折しやすくなってしまうのです。

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プログラミングの挫折者を減らす教え方

(出典) pexels.com

プログラミングを社員に習得させるには、できるだけ途中で挫折しないように教える必要があります。どのような教え方が育成を成功させるのでしょうか。

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全体像の理解を促す

企業のエンジニアとしてプログラムを書くとき、完成形が必ずあります。たとえシステムの一部のみを担当する人材に対しても、自社が作る制作物の全体像を共有しましょう。

個々の処理だけでなく全体像を把握していると、理解度が段違いに上がります。一つひとつの処理がどのような役割を持つかだけでなく、その先にある制作物・目指すゴールが見えていれば成長の度合いも測れます。

最終的に何を目指してプログラムを書くのか分かっていないと、個々の処理は理解できてもプロジェクト全体を見通せる実力は付きません。無駄な修正でモチベーションを下げないためにも、学習させる前にプログラム全体について教えましょう。

いつでも質問できるようにする

プログラマーが挫折する要因として多いのは、『質問相手がいない環境』です。特に学習過程においては、分からない部分があるときに質問できる体制が欠かせません。

不明点が解消されないまま研修が次の段階へと進んでしまい、ますます理解が追いつかなくなると挫折を招きます。できるだけ質問のハードルを下げ、小さな疑問でもぶつけられるような環境を作りましょう。

指導する側が多忙だと、質問への回答が遅くなってしまったり十分な答えを提示できなかったりという問題が起きます。教育担当となる社員ができるだけ指導に専念できるよう、業務を調整しましょう。

プロの研修サービスに依頼する

社内にプログラミング学習のノウハウがない・教育に専念させられる社員がいないという場合、プログラミングの研修自体を外部のプロに頼むという手もあります。

外部に依頼するメリットは、他の社員のリソースを割かなくていいこと・『教えるプロ』に任せられる安心感です。もちろんエンジニア・プログラマーの育成を専門にするサービスの講師は、十分なプログラミングスキルも備えています。

ジョブサポートでは個別指導・自学形式を活用して、IT知識のスタートラインがバラバラでもじっくり基礎力を養うコースを用意しています。プログラミング学習の挫折を防いで早期戦力化を図りたいなら、外部研修の活用を検討しましょう。

■関連サイト

挫折しない学習環境でプログラマーの育成を

(出典) pexels.com

経験豊富な人材を作用しにくい現状から、プログラマーを未経験から自社で育てる企業が増えています。しかしプログラミング学習は挫折率が高く、方法を工夫しなければ教育コストのロスや離職率の増加にもつながりかねません。

ジョブサポートの研修実績(新人研修・プロエンジニア育成コース)はこちら

挫折を防ぐには適切な指導と、学習環境の整備が重要です。意欲を保てるような教え方や、レベルに合わせた言語選択も求められます。 教育に使えるリソースやノウハウによっては外部研修も視野に入れ、プログラミングスキルの習得を途中で諦めない教育体制をつくりましょう。

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