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DX時代の人材育成「リスキリング」とは。概要や育成方法を紹介

AIに任せられる作業が増えると、スキルのない社員のリソースが余ってしまいます。リスキリングを導入することで、業務を失いそうな既存社員を効果的に再教育することが可能です。リスキリングの意味やメリット、導入方法を解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.経済産業省が提唱した「リスキリング」とは?
    1. 1.1.DXに対応するための人材戦略
    2. 1.2.なぜリスキリングが必要なのか
  2. 2.リスキリングに取り組むメリットとは
    1. 2.1.企業内文化を継承できる
    2. 2.2.業務の効率化に期待が持てる
  3. 3.リスキリングを導入する手順
    1. 3.1.スキルの可視化
    2. 3.2.学習プログラムを用意する
    3. 3.3.学習を開始する
    4. 3.4.習得したスキルを実践する機会を作る
  4. 4.DX時代に対応できる人材を育成する

経済産業省が提唱した「リスキリング」とは?

 多くの企業が時代の移り変わりに対応できるよう、経済産業省はリスキリングを提唱しています。リスキリングとは何か、まずは基礎知識を理解しておきましょう。

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DXに対応するための人材戦略

ビジネス環境の激しい変化に対応するため、多くの企業がDX推進に力を入れています。DX(Digital Transformation / デジタルトランスフォーメーション)とは、社内のデジタル化を進めて組織や業務を大きく変化させることです。

AIの活用により仕事の自動化が進むと、今後多くの労働者の仕事がなくなると予想されています。このような状況に対応するための人材戦略がリスキリングです。

リスキリングは、業務に役立つスキルの再習得を意味します。仕事を失いそうな社員に対し、自社の別部署で引き続き働いてもらえるように、知識や技術を身に付けさせる取り組みです。

なぜリスキリングが必要なのか

リスキリングが注目されるようになった最大の要因は、DX推進の浸透です。デジタル化の影響で省力化が進み、仕事を失う人が増えると、新たなDX関連業務の人材を雇う必要があります。

しかし、高度な技術を持った人材は不足気味であり、人材確保にコストがかかります。リスキリングにより自社の社員を教育し、新たな人材が必要な部署へ横移動させることで、人材不足や採用コストの問題を解消することが可能です。

働き方の多様化が進んでいることも、リスキリングの必要性が叫ばれる原因の一つといえるでしょう。テレワークやオンライン商談の導入など、これまでの働き方では対応できないケースが増えており、新たなスキル習得の重要性が高まっています。

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リスキリングに取り組むメリットとは

 (出典) pexels.com

企業がリスキリングを導入すると、どのような恩恵を受けられるのでしょうか。リスキリングに取り組むメリットを紹介します。

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企業内文化を継承できる

リスキリングの大きなポイントは、既存社員を再教育して新しい部署で働いてもらう点にあります。既存社員なら企業内文化を継承できるため、習得スキルを新事業に応用させやすくなるでしょう。

外から人材を採用した場合、十分なスキルが備わっていても、まずは職場に慣れることから始めなければなりません。新事業にスキルをどう生かすかという点も、一から考える必要があります。

一方、リスキリングで既存社員を残せば、スキルの習得のみに注力することが可能です。必要な能力さえ備われば、事業を早く流れに乗せられます。

業務の効率化に期待が持てる

DXを意識してリスキリングを導入する場合、業務の効率化を期待できます。DXそのものが、業務の省略化や効率化に直結するものであるためです。

リスキリングで習得したスキルを新事業に活用できれば、企業全体の業務が効率化し、新たな事業への着手も視野に入れられるでしょう。さらなる業績アップも目指せます。

業務の効率化により、残業代を削減できることもメリットです。従業員がワークライフバランスを実現しやすくなり、仕事へのモチベーションも向上します。

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リスキリングを導入する手順

 (出典) pexels.com

リスキリングを成功させるための大まかな手順を解説します。企業で社員を再教育するための参考にしましょう。

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スキルの可視化

リスキリングで社員ごとに効果的な教育を行うためには、それぞれが持つスキルの可視化が必要です。誰が何のスキルをどのようなレベルで身に付けているのか、事前にきちんと把握しましょう。

リスキリングは、社内で新たに誕生する業務のスキルを、その業務に携わるかもしれない社員に獲得してもらうことです。現在のスキルと将来必要なスキルのギャップを見える化する必要があります。

企業としては、どのようなビジネスに変革していくのかも認識しておかなければなりません。新たに必要なスキルを明確にしておけば、無駄のない再教育を行えます。

学習プログラムを用意する

スキルを可視化できたら、次に学習プログラムを用意します。できるだけ具体的にスキルを絞り込み、深く学べるプログラムを選びましょう。

発生し得る業務を明確化した上で、その仕事に必要なスキルが学べるプログラムを探すのがポイントです。基礎的な内容だけでなく、実務で役立てられるスキルが身に付くコンテンツを選びましょう。

時代の変化に対応するためのリスキリングでは、スピード感を意識することが重要です。外部のコンテンツ提供者と連携し、効率的に学べる学習プランを設計する必要があります。

学習を開始する

プログラムを用意できたら学習を開始します。学習者全員が順調にスキルを習得できるよう、企業でも全面的にサポートすることが大切です。

学習を効果的に継続させるためには、理解度や進捗状況を把握できる学習管理システムの導入が欠かせません。学習管理システムがあれば、社員自身も自分の記録を確認しやすくなります。

従業員のスキルデータを残しておける点も、学習管理システムの特徴です。社内で新プロジェクトを立ち上げる際、必要な人材を探すのに役立つでしょう。

習得したスキルを実践する機会を作る

学習が順調に進み、社員がスキルを習得できたら、スキルを実践する機会を作りましょう。既にDX推進部署が存在するなら、習得したスキルをすぐに実践で生かせます。

スキルを実践する業務がない場合も、実際に使える環境をできるだけ早く整えることが大切です。プロジェクトのトライアルなど小さな環境でも、スキルアップに役立てられます。

「とりあえず将来のためにスキルを習得しておこう」という意識でリスキリングをしてしまうと、社内のDX化は一向に進まないでしょう。学習と並行して、現場を早めに新しい手法に切り替えていくことが重要です。

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DX時代に対応できる人材を育成する

 (出典) pexels.com

リスキリングとは、DXに対応するための人材開発戦略です。社内で業務を失いそうな社員を再教育し、DX化に対応できるスキルを習得してもらうことを目的としています。 リスキリングに取り組めば、企業内文化を継承できることや、業務の効率化を期待できることなどのメリットが生まれます。効率的な学習計画を設計し、DX時代に対応できる人材を育成しましょう。

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