JavaScript開発におすすめエディタ6選。OS別や機能解説
プログラム開発において、開発環境を整えることは重要です。その中でも今回は、JavaScript開発に適したエディタを、その理由と共に紹介します。エディタの特性や機能を把握し、開発に最適なエディタを選びましょう。
目次[非表示]
- 1.JavaScript環境開発にテキストエディタは不可欠
- 2.エディタの選び方
- 2.1.有料か無料か。使用用途にも注意
- 2.2.備える機能で選ぶ
- 3.Windowsのおすすめ
- 4.Macのおすすめ
- 4.1.メジャーなIDEのXcode
- 4.2.動作の軽さが魅力のCotEditor
- 5.Linuxのおすすめ
- 5.1.キーボードオンリーのEmacs
- 5.2.ホームポジション周囲で作業が楽なVim
- 6.効率的なエディタを選び開発環境を快適に
JavaScript環境開発にテキストエディタは不可欠
プログラマーにとって、コードの作成を行うテキストエディタは不可欠な存在です。テキストエディタには、コーディングがしやすくなるように、さまざまな機能や拡張性が備わっています。
今回は特に、JavaScriptに注目してテキストエディタを見ていきましょう。
まずはテキストエディタが必要な理由について掘り下げていきます。
JavaScriptの開発環境を整えよう
JavaScriptの開発環境を構築する方法は、大きく分けて4つに分類されます。
- テキストエディタを使用する
- 総合開発環境を使用する
- サーバサイドのプラットフォームを用いる
- スマホアプリで開発する
主に使われるのは、1と2の方法でしょう。テキストエディタを使う方法は、特に近年ではオンライン環境が圧倒的に増えています。
ファイルの保存・同期が簡単に行えますし、クラウド開発環境のため、PCへのダウンロードやインストールが必要ないといった利点があるためです。
必要機能を備えたツールである統合開発環境
総合開発環境(IDE)は、コーディングからコンパイラ、デバッグといったプログラミングに必要な工程をすべて行えるツールのことです。
JavaScriptでは『Glitch』や『Eclipse』などのツールが有名です。
一つのツールで作業が完結できる分、データの移行やいちいち環境を変えなくて良いのがメリットですが、できることが多くて覚えるまでが大変という側面もあります。
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エディタの選び方
テキストエディタにはさまざまな種類があります。IDEまで含めれば、選択肢は圧倒的に広がり、何を選んだら良いのか迷ってしまうかもしれません。
そこで、テキストエディタを選ぶ際にどのような部分を比較すれば良いのか、ポイントを解説します。
有料か無料か。使用用途にも注意
テキストエディタには、無料のものと有料のものがあります。無料のエディタの場合でも、試用期間を過ぎると有料になるものや、有料版の機能が制限されたものなどがあります。
有料でも便利なものを選ぶか、無料のものでも良いかを最初に決めておきましょう。 また、エディタは用途によって種類が分かれます。プロジェクト全般にわたって役立てられるものや、Webページのボタン部分や入力フォームなど、パーツに特化したもの、もっとシンプルなものも存在します。
用途が違うエディタを選ぶと色々な作業で不便を被りますので、自分の用途をあらかじめ明確にし、それに適したものを選ぶようにしましょう。
備える機能で選ぶ
エディタに備わっている機能にも注目しましょう。必要最低限の機能しか持たないエディタもあれば、テキストの比較ができるものや更新履歴を遡れるもの、自動入力ができるものなどさまざまです。
機能が多すぎてもかえって使いこなせない場合や、高額になってしまうこともあります。また実際に使ってみると不要なケースもあるため、最初は体験版や無料版で使い勝手を試してみるのがおすすめです。
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Windowsのおすすめ
テキストエディタはさまざまな種類がありますが、中には特定のOSに適したものや、特定のOSでなければ動かないものもあります。
ここからは、OSごとに適したテキストエディタやIDEを紹介します。 まずは、Windowsに適したエディタを見ていきましょう。
プラグインで拡張可能なEclipse
オープンソースのIDEであり、現在は非営利法人の『Eclipse Foundation』によって開発が進められています。 JavaがメインのIDEですが、プラグインを入れることでPHPやRubyにも対応可能です。
また、プラグインによってバージョン管理などの別の機能を追加し、拡張することができます。プラグインが豊富にあるのもEclipseの特徴です。
コードの編集や補完、構文の強調表示などコーディングに必要な基本的な機能も備わっています。自身でカスタマイズをしていきたい人におすすめです。
ブラウザ上でインストール不要のPLAYCODE
『PLAYCODE』はブラウザ上で動作するため、インストールをしなくても良く、オンライン環境さえ整っていればどこからでも作業ができるという利点があります。
HTML・CSS・JavaScriptによるプログラムが可能で、GitHubとの連携もできます。コードエラーチェック機能や構文強調表示機能が備わっていて、記述ミスも起こりにくいです。
作成したプロジェクトはWeb上に公開でき、ユーザーはWebページとして閲覧できるのも特徴でしょう。
Macのおすすめ
続いては、Macに適したJavaScriptのエディタを紹介します。
メジャーなIDEのXcode
Xcodeは、Apple社が開発・リリースしているIDEです。MacでのIDEといえば定番になっています。 『GUIツール』や『Interface Builder』など多くのツールを含んでいるのが特徴です。
テキストやボタンなどのパーツをドラッグ&ドロップで配置できるので直感的に使いやすく、配置によって必要なコードやクラスを自動で追加してくれます。
Apple Storeにある多くのアプリは、このXcodeによって作られています。Macで開発するなら、1度は触れておいた方が良いでしょう。
動作の軽さが魅力のCotEditor
Macのテキストエディタの中では有名なもので、シンプルな分だけ動作が軽いのが特徴です。
アウトライン機能によって特定の箇所へのジャンプができるほか、範囲内選択や縦書き機能などを備えています。
日本製のエディタなので、日本語に標準対応しているのも嬉しい点でしょう。さまざまなプログラミング言語に対応しているため、他のプログラミング言語を使ったコーディングでも利用できるのもメリットです。
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Linuxのおすすめ
最後は、LinuxでJavaScriptのコーディングを行うのにおすすめのエディタを紹介します。
キーボードオンリーのEmacs
こちらはマウスが不要で、キーボードのみで操作できるのが最大の特徴でしょう。パッケージと呼ばれる追加機能によって、機能をどんどん拡張していくことができます。
さらには、タスクやスケジュール管理にも使うことができます。カスタマイズ次第で幅広い用途に対応できるのが、Emacsの最大の魅力と言えそうです。『Emacs JP』という日本語のコミュニティも存在します。
Emacs JP:日本のEmacsユーザーのためのハブサイト
ホームポジション周囲で作業が楽なVim
こちらもEmacsと同様にキーボードのみで操作するテキストエディタです。軽量なソフトウェアなので動作が速く、歴史が長いため開発コミュニティが活発という特徴があります。
対応するフォーマットがとても多く、LinuxだけでなくWindowsやMacの他にもさまざまなOSに対応しています。独自のコマンドキーもあり、慣れれば非常に便利なエディタです。
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効率的なエディタを選び開発環境を快適に
エディタにはコーディングからテストまですべてを行えるIDEや、コーディングに特化したテキストエディタなどさまざまなものがあります。
効率的なエディタの選択は、快適な作業環境を提供してくれると共に、開発速度自体のアップにもつながります。OSや機能、自身の開発環境に合わせたものを選びましょう。