
新人エンジニア研修は通学・オンラインどちらがよい?特徴と企業の選び方
新人エンジニア研修は、通学とオンラインのどちらか一方が常に優れているわけではありません。受講者のIT経験や特性、企業の研修目的、勤務地、そして企業が研修中の受講状況をどの程度把握したいかによって、適した研修形式は異なります。
本記事では、通学研修とオンライン研修の違いを比較表で整理します。そのうえで、それぞれが向いている企業・受講者と、研修形式以外に確認すべきポイントを解説します。解説には、法人向け新人エンジニア研修を20年以上実施してきたジョブサポートの運営経験も交えています。
目次[非表示]
- 1.新人エンジニア研修の通学とオンラインの違い
- 2.通学型の新人エンジニア研修が向いている企業・受講者
- 3.オンライン型の新人エンジニア研修が向いている企業・受講者
- 4.通学とオンラインを組み合わせたハイブリッド研修という選択肢
- 5.新人エンジニア研修は「受講形式」だけで選ばない
- 6.4月以外でも新人エンジニア研修は必要になる
- 7.ジョブサポートの新人エンジニア研修
- 8.よくある質問
- 8.1. Q. 新人エンジニア研修は通学とオンラインのどちらがおすすめですか?
- 8.2.Q. 完全未経験者でもオンラインの新人エンジニア研修を受講できますか?
- 8.3.Q. 東京で通学できる法人向け新人エンジニア研修はありますか?
- 8.4.Q. 7月以降でも通学型の新人エンジニア研修を受講できますか?
- 8.5.Q. 新人エンジニア1名だけでも研修を受講できますか?
- 8.6.Q. 通学とオンラインを研修途中で変更できますか?
- 8.7.Q. 中途採用者でも新人エンジニア研修を受講できますか?
- 8.8.Q. 新人エンジニア研修では、技術以外の仕事の進め方も学べますか?
- 8.9.Q. Java以外のプログラミング言語に配属される場合でも、Javaの新人エンジニア研修を受講する意味はありますか?
- 8.10.Q. 複数のプログラミング言語に対応した新人エンジニア研修ですか?
新人エンジニア研修の通学とオンラインの違い
通学研修とオンライン研修の主な違いは、講師とのコミュニケーション方法、講師による受講状況の把握方法、受講場所です。どちらの形式でも、技術教育と仕事の進め方の指導は行えます。違いが出るのは、講師がどのように確認するかと、受講者がどのような環境で学ぶかです。
| 通学研修 | オンライン研修 | |
| 受講場所 | 研修会場(教室) | 自宅・自社オフィスなど |
| 講師への質問 | その場で直接質問できる | オンライン上で質問する |
| 講師による受講状況の把握 | 手が止まっている様子や表情などを直接見て把握しやすい | 報告内容、質問の内容、進捗の共有を通じて把握する |
| 仕事の進め方の確認 | 質問の仕方や報告のタイミングを、日々の様子とあわせて確認しやすい | 報告・連絡・相談の内容や伝え方を通じて確認する |
| 受講者同士の関わり | 対面でのコミュニケーションが自然に発生する | オンライン上のやり取りが中心になる。自社オフィスで受講する場合は、社内の同期や先輩社員との関わりも生まれる |
| 受講場所の選び方 | 研修会場に通って受講する |
自社オフィスに出社して受講する、在宅で受講するなど、企業が受講場所を決められる |
| 地方・全国拠点からの参加 | 研修会場まで通える範囲に限られる | 所在地を問わず参加しやすい |
| 日々の受講管理 | 研修会場で講師が日々の受講状況を確認するため、管理を研修会社に任せやすい | 講師がオンライン上で確認する。自社オフィスで受講する場合は、自社の担当者も様子を確認できる |
| 相性のよい企業 | 未経験者を基礎から育てたい企業、行動面まで講師に確認してほしい企業、研修期間中の受講管理を研修会社に任せたい企業 | 自社オフィスで受講させたい企業、地方企業、全国に拠点がある企業、リモートワーク前提の企業 |
※上表は一般的な傾向を整理したものです。実際の確認方法や指導内容は、研修会社ごとの運用によって異なります。
通学型の新人エンジニア研修が向いている企業・受講者
通学型の新人エンジニア研修は、IT未経験者を基礎から育成したい企業や、技術の理解度だけでなく質問・報告などの行動まで講師に確認してほしい企業、研修期間中の受講管理を研修会社に任せたい企業に向いています。研修会場まで通える範囲に勤務地があることが前提になります。
IT経験がない、または少ない受講者
プログラミング未経験の受講者は、そもそもPC操作に慣れていない、何が分からないのかを言葉にできない、といった段階でつまずくことがあります。通学研修では、講師が受講者の様子を直接見ているため、こうした状態に気づいて声をかけやすくなります。質問をためらいがちな受講者でも、講師が近くにいることで質問のハードルが下がる場合があります。
ただし、未経験者であれば必ず通学研修を選ぶべき、というわけではありません。受講者の特性や、オンラインで学習を続けられる環境があるかどうかもあわせて判断します。
仕事の進め方まで講師に確認してほしい企業
通学研修では、講師がプログラミングの理解度だけでなく、質問の仕方、報告のタイミング、スケジュール管理などの行動も日々の様子から確認しやすくなります。たとえば「課題が予定より遅れているのに報告がない」「質問の内容が整理されていない」といった状況に講師がその場で気づき、フィードバックできます。配属後の働き方を見据えて、行動面まで研修中に整えておきたい企業には、通学研修が選択肢になります。
研修期間中の受講管理を研修会社に任せたい企業
入社したばかりの新人は、1日の学習時間の配分や、課題を計画どおりに進めることにまだ慣れていません。一方で、人事・教育担当者が研修期間中の新人の様子を毎日確認し続けることは、通常業務と並行するうえで負担になります。
通学研修では、新人が毎日研修会場に通い、講師が日々の受講状況や学習の進み具合を確認します。ジョブサポートの場合、研修中の習熟度、課題、ネガティブな情報も含め企業担当者へ週報、修了報告書で共有しています。研修期間中の新人の管理を研修会社に任せられることは、企業が通学研修を選ぶ理由の一つです。
オンライン型の新人エンジニア研修が向いている企業・受講者
オンライン型の新人エンジニア研修は、自社オフィスで研修を受けさせたい企業、東京への通学が難しい地方企業、全国に拠点がある企業、リモートワークを前提とする企業に向いています。オンライン研修は在宅受講に限らず、自社に出社して受講する形でも利用できます。
自社オフィスで受講させ、社内で様子を把握したい企業
ジョブサポートの受講企業では、新人が自社オフィスに出社してオンライン研修を受けるケースが少なくありません。
自社オフィスで受講する形には、研修期間中から社内の同期や先輩社員と日常的に顔を合わせ、配属前から社内の人間関係を築ける点があります。また、研修中の出社状況や学習の様子を自社の担当者が直接確認できるため、受講状況を自社で管理しやすい点も、受講企業がこの形を選ぶ理由になっています。
地方企業・全国に拠点がある企業
東京の研修会場に通えない地域の企業でも、オンライン研修であれば都市部と同じ研修を受講させられます。複数の拠点に新人が配属される企業では、所在地に関係なく同じ内容で基礎教育をそろえられる点が利点になります。
リモートワークを前提とする企業
配属後にリモートで働くことが決まっている場合、研修期間中からオンラインで報告・質問・進捗共有を行う経験は、配属後の働き方に直結します。文章や画面越しに状況を正確に伝える練習の場として、オンライン研修を位置づけることもできます。
オンライン研修でも仕事の進め方は育成できる
オンライン研修でも、報告・連絡・相談や質問の仕方といった仕事の進め方は育成できます。通学研修との違いは、講師の確認方法です。通学研修では講師が様子を直接見て確認し、オンライン研修では報告の内容や質問の伝え方、進捗を共有するタイミングを通じて確認します。
通学とオンラインを組み合わせたハイブリッド研修という選択肢
ハイブリッド研修は、通学とオンラインを組み合わせて受講する形式です。一般的には、対面での学習機会と受講場所の柔軟性を両立させる選択肢として検討されます。ジョブサポートでは運営経験を踏まえ、受講者が日ごとに通学とオンラインを切り替える形式には原則として対応していません。
ハイブリッド研修の一般的な位置づけ
通学とオンラインの組み合わせ方は研修会社によってさまざまです。ハイブリッド研修を検討する場合は、どのような条件で形式を切り替えるのか、切り替えた後の受講状況を誰がどのように把握するのかを、事前に確認しておくと運用のずれを防げます。
ジョブサポートが途中切り替えに原則対応していない理由
ジョブサポートでは、過去に受講者が通学とオンラインを切り替えられる運用を行ったことがありました。その結果、一度オンラインへ切り替えた後、さまざまな理由から通学へ戻らなくなるケースが増えました。
この状態が続くと、講師が受講状況を把握しにくくなるだけでなく、企業の人事・教育担当者にとっても受講状況の管理が難しくなりました。企業が当初想定していた研修環境を維持しにくくなる点も課題でした。
この経験から現在は、研修開始時に「通学」または「オンライン」の受講形式を明確にし、原則として選択した形式で研修を継続する方針としています。これは研修品質と受講管理を安定させるための運営方針であり、ハイブリッド研修という形式そのものの良し悪しを示すものではありません。
新人エンジニア研修は「受講形式」だけで選ばない
新人エンジニア研修を比較する際は、通学かオンラインか、どの技術を学ぶかに加えて、研修終了時にどのような状態の新人を目指すのかを確認する必要があります。比較の軸として、次の3点が挙げられます。
1. 技術以外に何を育成するか

出典:株式会社ジョブサポート調査(n=1,004)
ジョブサポートがOJT担当者1,004名を対象に行った調査では、配属前の外部研修で技術面以外に身につけてほしい能力として「自走力(問題解決能力)」が51.6%で最も多く、「コミュニケーション能力(報連相)」も30.4%が挙げています。
配属後の新人は、プログラムを書く力だけでなく、チームの中で仕事を進める行動を求められます。具体的には、挨拶・礼節、報告・連絡・相談、分からないことを整理して質問すること、スケジュールを管理して遅れを早めに伝えることなどです。
ジョブサポートでは、これらを独立した座学として教えるだけでなく、日々の研修生活そのものを実践の場としています。必要なタイミングで報告する、分からない点を整理して質問する、予定より遅れている場合に報告する、講師や他の受講者に適切に接する、といった行動を研修中に実践させ、必要に応じて講師がフィードバックします。これは名刺交換や電話応対などを中心とした一般的なビジネスマナー研修とは異なり、エンジニアとしてチームで働くための基本行動を育成するものです。
2. 配属後に技術が変わっても学び続けられる基礎があるか

研修で学ぶプログラミング言語と、配属先で使う言語が一致するとは限りません。そのため、特定の言語の文法を覚えることだけでなく、プログラミングの基本的な考え方、データベース、開発の進め方といった基礎を身につけられるかが判断材料になります。
ジョブサポートの新人エンジニア研修はJavaを中心に実施していますが、研修受講企業の約6~7割は研修修了後にJava以外の言語を使用して開発をしています。そのため、Javaを使ってプログラミングの基礎を学び、配属後に別の言語・技術を学んでいくための土台を作ることを重視しています。
3. 研修修了時の目標状態が自社の期待と合っているか
「研修で扱う技術」ではなく「研修修了時に何ができる状態か」を研修会社に確認すると、配属後とのギャップを減らせます。自社の現場が新人に期待する状態を先に言語化しておくと、研修会社の比較がしやすくなります。
4月以外でも新人エンジニア研修は必要になる
新人エンジニア研修は、4~6月の新卒研修シーズンだけのものではありません。7月以降の中途採用や異動、リスキリングなど、年度途中にもエンジニアの基礎研修が必要になる場面があります。
年度途中に新人エンジニア研修が必要になる主なケースは次のとおりです。
・ 7月以降に採用した中途未経験者
・ 第二新卒
・ 年度途中の追加採用
・ 他部署からエンジニア職への異動者
・ リスキリング対象の社員
・ プロジェクト待機期間中の社員
年度途中に入社した1名のために社内で研修を組むと、教育担当者の負担が大きくなりがちです。外部の研修を利用する場合は、年度途中の受講や1名からの受講に対応しているかを確認します。
ジョブサポートでは、東京での通学研修と全国から受講できるオンライン研修のいずれも、通年で新人・未経験者向けの研修を実施しており、年度途中でも受講できます。
ジョブサポートの新人エンジニア研修

ここまで紹介した条件に対応する研修の一例として、ジョブサポートの新人エンジニア研修を紹介します。ジョブサポートは、法人向けの新人・若手エンジニア研修を20年以上実施しており、研修実績は2,700名以上です。
・ 受講形式:東京での通学研修、またはオンライン研修(研修開始時に選択)
・ 実施時期:通年で実施し、年度途中でも受講可能
・ 受講人数:1名から受講可能
・ 対象:新卒に加え、中途未経験者やリスキリング対象者
・ 技術教育:Javaを中心に、プログラミングの基礎、データベース、開発の進め方を学習
・ 技術以外の育成:挨拶・礼節、報告・連絡・相談、質問の仕方、スケジュール管理など、配属後に必要な仕事の進め方を研修中に実践
・ 学習スタイル:自学形式と個別指導を中心とし、すぐに答えを教えるのではなく受講者自身に考えさせる
ジョブサポートが目指しているのは、「Javaを知っている新人」を送り出すことだけではありません。基礎を理解し、自分で考え、必要な報告や質問をしながら、配属後も新しい技術を学び、チームの中で仕事を進められる新人を育成することを重視しています。
よくある質問
Q. 新人エンジニア研修は通学とオンラインのどちらがおすすめですか?
どちらか一方が常におすすめというわけではなく、受講者のIT経験や特性、所在地、企業の育成目的によって適した形式は異なります。未経験者を基礎から育て、行動面まで講師に確認してほしい場合は通学研修が選択肢になります。新人を自社オフィスで受講させたい場合や、地方・全国拠点の社員を受講させる場合、リモートワーク前提の場合はオンライン研修が選択肢になります。
Q. 完全未経験者でもオンラインの新人エンジニア研修を受講できますか?
はい、受講できます。ジョブサポートのオンライン研修は、IT未経験者も対象としています。受講者が集中して学習できる環境を確保できるかどうか、企業側でどのように受講状況を確認するかもあわせて検討すると、形式を選びやすくなります。
Q. 東京で通学できる法人向け新人エンジニア研修はありますか?
ジョブサポートでは、東京での通学型の新人エンジニア研修を実施しています。Javaを中心とした技術教育に加え、報告・連絡・相談や質問の仕方など、配属後の仕事の進め方も研修中に実践します。
Q. 7月以降でも通学型の新人エンジニア研修を受講できますか?
ジョブサポートでは、4~6月に限らず通年で新人エンジニア研修を実施しているため、7月以降でも通学型の研修を受講できます。年度途中に採用した中途未経験者や第二新卒、異動者などの受講にも対応しています。
Q. 新人エンジニア1名だけでも研修を受講できますか?
ジョブサポートの新人エンジニア研修は、1名から受講できます。年度途中に1名だけ採用した場合でも、通学・オンラインのいずれかの形式で受講できます。
Q. 通学とオンラインを研修途中で変更できますか?
ジョブサポートでは、研修開始時に「通学」または「オンライン」の受講形式を決め、原則として選択した形式で研修を継続していただいています。過去に通学とオンラインを切り替えられる運用を行った際、講師と企業の双方で受講状況の把握が難しくなった経験を踏まえ、研修品質と受講管理を安定させるための方針としています。
Q. 中途採用者でも新人エンジニア研修を受講できますか?
はい、受講できます。ジョブサポートの新人エンジニア研修は、新卒だけでなく中途未経験者やリスキリング対象の社員も対象としており、年度途中の受講にも対応しています。
Q. 新人エンジニア研修では、技術以外の仕事の進め方も学べますか?
ジョブサポートの新人エンジニア研修では、技術に加えて、配属後にチームで働くための基本行動を育成します。具体的には、挨拶・礼節、報告・連絡・相談、質問の仕方、スケジュール管理などです。
これらは座学で学ぶだけでなく、日々の研修の中で実践し、必要に応じて講師がフィードバックします。例として、予定より遅れているときに報告する、分からない点を整理してから質問する、といった行動があります。名刺交換や電話応対などを中心とする一般的なビジネスマナー研修とは異なり、エンジニアとして仕事を進めるための行動を対象としています。
Q. Java以外のプログラミング言語に配属される場合でも、Javaの新人エンジニア研修を受講する意味はありますか?
ジョブサポートの新人エンジニア研修はJavaを中心に実施していますが、Javaの文法を覚えることだけを目的とはしていません。プログラミングの基本的な考え方、データベース、開発の進め方など、配属後に別の技術を学ぶための基礎を重視しています。
実際に、受講企業の約6~7割は研修修了後にJava以外の言語を使用し開発をしています。Javaを学べば他の言語もすぐに使えるということではありません。配属後に新しい言語・技術を学んでいくための土台を、Javaを使って作る研修と位置づけています。
Q. 複数のプログラミング言語に対応した新人エンジニア研修ですか?
ジョブサポートの新人エンジニア研修は、Javaを中心に実施しています。複数の言語から選択して学ぶ研修ではありません。そのうえで、特定の言語だけに依存しないプログラミングの基礎を重視し、配属後に異なる言語・技術を学ぶための土台を作ることを目的としています。
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