SQL資格3種の難易度や内容を紹介。DX時代に必要な知識を養おう
データベース言語として人気が高いSQLは、習得しているとプログラマーとしての需要も高まります。SQLの習得を証明する資格としておすすめのものを3種紹介しますので、SQLを仕事に使いたいという方は、ぜひ取得してみてください。
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目次[非表示]
- 1.SQL資格は人気が高い
- 1.1.プログラミング入門者も学びやすい
- 1.2.データベースを扱える人材の需要は大
- 2.オラクルマスター
- 2.1.まずはブロンズ、シルバーから
- 2.2.実際に触って確認しながら覚える
- 3.オープンソースデータベース技術者認定試験
- 3.1.注目度の高い分野を学べる
- 3.2.PostgreSQLの最新機能は要確認
- 4.IPA データベーススペシャリスト試験
- 5.実務に活用できる知識を見極めよう
SQL資格は人気が高い
SQLはデータベースの中から特定の情報を抜き出したり、更新したりという操作を中心とする「データベース言語」と呼ばれるプログラミング言語の一種です。 SQLはプログラマーの中でも比較的人気があります。人気の理由としては、およそ次に記述するようなものが要因です。
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プログラミング入門者も学びやすい
SQLは、プログラミング言語の中でも簡単な部類に入ります。その理由は、操作や記述が比較的シンプルだからです。
SQLとJavaを比較してみましょう。Javaで文章を書くには、オブジェクト指向やデータ型、配列などコーディングを行うための前提知識も多く、記述量も比較的多いです。
一方、SQLではそうした前提知識を必要とせず、1行でコードを書くこともできます。実行環境の構築も、他のプログラムと比べて比較的容易です。
データベースを扱える人材の需要は大
日本企業はデジタル化が進み、顧客情報や社員情報、経営状況などのさまざまなデータをデータベースで扱う企業が増えています。
このことからも、データベースから必要な情報を取り扱うプログラマー、そもそもデータベースを設計できるプログラマーの需要は高まっているのです。
データベース言語の中でも、SQLは国際標準化機構(ISO)によって国際標準として受け入れられています。
プログラミングの書き方や構文は、扱う企業や開発者ごとに違いが出てくることがありますが、SQLは規格が統一されているため、データベース言語の中でも需要が高いという背景もあるのです。
オラクルマスター
『オラクルマスター』とは、「日本オラクル社」が公式に運営する「Oracle Database」シリーズを扱う技術力認定試験です。試験ではデータベースの管理ならびに運用、トラブルシューティングなどの知識やスキル、SQLに関する問題が出題されます。
オラクルマスターは日本では資格保持者が多くいます。SQLの資格の一つとして、まずはオラクルマスターについて詳しく見ていきましょう。
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まずはブロンズ、シルバーから
オラクルマスターには、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナム」の4段階のグレードがあります。上位のグレードを受験するには、下位試験に合格しなければなりません。そのため、まずはブロンズ・シルバーの取得を目指すことになります。
資格にはDBAとSQLがあり、ブロンズランクのDBAではデータベースに関する基礎知識を、シルバーランクではデータベースの運用管理ならびSQLの基礎知識を問われることになります。
SQLのシルバーランクでは、SQLの知識全般について試験が出題されます。
実際に触って確認しながら覚える
勉強法についてですが、SQLについては参考書を読む、オンラインサイトなどでの学習でも事足ります。しかし、実際の試験に備えてオラクルを触ってみることは事前にやっておきましょう。
Webブラウザで使用できる「Oracle Application Express」(通称APEX)を使えば、無料で操作することもできます。日本オラクルが運用するQTNなども、サンプルコードを入手するのに有効です。
オープンソースデータベース技術者認定試験
特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が認定するIT技術者資格、『オープンソースデータベース技術者認定試験』も、SQLの技術を証明することができる試験です。
ゴールドとシルバーの2段階のランクがあり、それぞれ受験資格もなく受けることができます。本試験について、より詳しく見ていきましょう。
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注目度の高い分野を学べる
オープンソースとは、ネット上でソースを公開されているソフトウェアのことです。近年、世界中のWebサイトの実に4割近くが、オープンソースであるWordPressで作成されているほどに、オープンソースへの注目度が高まっています。
こうしたオープンソースビッグデータの効率的な運用はディープラーニングはメディアでも話題にあがるほど注目度が高いジャンルです。「オープンソースデータベース技術者認定試験」の勉強は、そうしたジャンルを中心に学んでいくことになります。
PostgreSQLの最新機能は要確認
『オープンソースデータベース技術者認定試験』では、PostgreSQLを使ったデータベースシステムの開発・運用管理について学ぶことになります。PostgreSQLとは、C言語で実装されたオープンソースのデータベース管理システムです。
PostgreSQLにはさまざまなバージョンがあり、2020年9月現在では12.4が最新となっています。数カ月単位でコンスタンスにバージョンアップがなされるため、試験を受ける際には最新のバージョンについて、新たに実装された機能や変更された仕様について、確認するようにしておきましょう。
IPA データベーススペシャリスト試験
IPA(情報処理推進機構)が提供している『データベーススペシャリスト試験』は経済産業省によって認定されている資格です。証明できる技術力も高い反面、合格難易度も難しくなっています。
この試験について、詳しく見ていきましょう。
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合格率は低め
IPA公式から発表されている合格率を見ていけば、応募者は毎年1万5000人強に対し、合格者数は2000人弱となっており、合格率は15%程度とかなり低めです。
データベーススペシャリスト試験では、期待する技術水準として以下のように記載しています。
① |
データベース技術の動向を広く見通し、目的に応じて適用可能な技術を選択できる。 |
② |
データ資源管理の目的と技法を理解し、データ部品の標準化、リポジトリシステムの企画・要件定義・開発・運用・保守ができる。 |
③ |
データモデリング技法を理解し、利用者の要求に基づいてデータ分析を行い、正確な概念データモデルを作成できる。 |
④ |
データベース管理システムの特性を理解し、情報セキュリティも考慮し、高品質なデータベースの企画・要件定義・開発・運用・保守ができる。 |
試験内容の難しさもあいまって、合格率は他の資格試験と比べて低い傾向にあるようです。
過去問対策は必須
データベーススペシャリスト試験の問題は、毎年構成パターンや出てくる図や表が似通っていると言われています。そのため、過去問対策は必ずやっておくようにしましょう。
下記のサイトから、過去問題を無料で見ることができます。
■関連サイト
実務に活用できる知識を見極めよう
SQLは習得難易度が比較的低く、需要も高いプログラミング言語で、プログラマーを目指す初心者の登竜門としてもおすすめです。
資格を取得して実務に活用できるだけのスキルを身につければ、プログラマーとしての活動の幅も大きく広がっていくことでしょう。
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