HTMLのリンクの張り方を若手、新人向けに解説。タグの使い方と注意点
Webページからアクセスできる情報資源を参照可能にするために、リンクの設定は欠かせない技術といえます。リンクの貼り方を覚えれば、ユーザーにとってより便利なページを作成できるでしょう。タグの使い方やデザインの変更方法など新人エンジニア、社内HPを管理、修正する部の担当者向けに解説します。
目次[非表示]
- 1.HTMLのリンクの貼り方
- 1.1.基本はaタグを使う
- 1.2.別タブでリンクを開く場合
- 1.3.画像にリンクを設定する
- 2.リンクのデザインを変える
- 2.1.アンダーラインを消す
- 2.2.色を変える
- 3.Webサイト以外へのリンクの作成方法
- 3.1.ページ内リンクを作る
- 3.2.電話番号へのリンクを作る
- 3.3.メールアドレスへのリンクを作る
- 4.リンクを活用し、Webサイトをより便利にしよう
HTMLのリンクの貼り方
まずは、基本的なリンクの書き方を覚えておきましょう。リンク先のページを別タブで開く方法や、画像にリンクを貼る方法も解説します。
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基本はaタグを使う
HTMLでリンクを貼る場合は、aタグを以下のように使います。
アンカーテキストとは、ブラウザ上に表示されるテキストのことです。例えば、あるWebサイトのトップページにリンクを貼りたい場合は、以下のように記述します。
ブラウザ上では『コチラのサイト』のみが表示され、一般的にはリンクであることを示すアンダーラインが引かれます。
別タブでリンクを開く場合
前項で解説した基本的な方法では、アンカーテキストをクリックするとページがそのままリンク先のページに遷移します。
現在のページを残したまま、リンク先を別タブで開きたい場合の書き方は以下の通りです。
href=""とtarget="_blank"の間には半角スペースを入れましょう。
別タブにジャンプするリンクを必要以上に設定すると、リンクを開くたびにタブが増えていくため、ユーザーがうっとうしさを感じてしまいかねません。使いすぎには注意が必要です。
画像にリンクを設定する
HTMLで画像を表示させるためには、以下のように画像タグ<img>を使います。
src属性には、ファイル名やウェブ上の画像を指定することが可能です。画像にリンクを貼る場合は、aタグで<img>タグを囲います。
テキストにリンクを貼る場合のアンカーテキストを画像に置き換えれば、画像にリンクを設定できるということになります。
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リンクのデザインを変える
HTMLのみでリンクを設定すると、アンカーテキストにはアンダーラインが引かれ、リンクの色は青になります。アンダーラインを消す方法と、リンクの色を変更する方法を解説します。
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アンダーラインを消す
リンクに限らず、HTMLで記述した要素のデザインを変更する場合は、CSSを使うのが一般的です。リンクのアンダーラインを消す場合は、CSSコードを以下のように記述します。
この場合、ページ内にある全てのリンクからアンダーラインが消えます。特定のリンクのみに設定したい場合は、該当リンクのaタグに任意のclass名をつけ、CSSで個別に指定しましょう。
色を変える
リンクの色を青から他の色に変えたい場合も、CSSで設定できます。
redの部分には、blueやgrayなど色を名称で直接指定できるほか、#FF0000のようなカラーコードでも指定できます。
特定のリンクのみ色を変更したい場合は、アンダーラインを消す方法と同様に、該当するリンクにclassを指定すれば個別の変更が可能です。
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Webサイト以外へのリンクの作成方法
Webサイトで設定できるリンクは、外部ページだけではありません。ページ内リンク・電話番号へのリンク・メールアドレスへのリンクを設定する方法を解説します。
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ページ内リンクを作る
同一ページ内における他の部分へリンクを貼る場合は、ジャンプしたい位置にidを設け、リンクのhref=""内に『#id』を記述します。
この場合、『会社概要へジャンプ』にリンクが貼られ、クリックすると同一ページ内の見出し『会社概要』へジャンプします。冒頭の目次でよく使われる手法です。
電話番号へのリンクを作る
スマホやタブレットなどでは、リンクが貼られた電話番号をタップすれば、電話をかける画面に遷移します。
特定の電話番号にリンクを貼る場合は、以下のようにhref=""内に『tel:電話番号』を記述しましょう。
href=""内に書く電話番号はハイフンがあっても構いませんが、数字もハイフンも半角で書くことが重要です。
メールアドレスへのリンクを作る
特定のメールアドレスにリンクを設定する場合は、href="mailto:メールアドレス"と書きます。
リンクをクリックすると自動でメーラーが起動し、メールアドレスが送信先に入力された状態でメールの新規作成画面が開きます。
メールアドレスへのリンクは、勝手にメーラーが起動することから、うっとうしさを感じるユーザーが多いのも事実です。
Webサイトで問い合わせを受け付けたい場合は、Web上で完結する問い合わせフォームが組み込まれたページを用意するとよいでしょう。
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リンクを活用し、Webサイトをより便利にしよう
Webサイト内でリンクをうまく活用すれば、ユーザーにとってより使い勝手のよいサイトになります。
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下線を消したり色を変えたりといった、デザイン面で違いを出せるよう、CSSの知識も養っておきましょう。