Javaが難しい理由とは。学習方法や注意点をあわせて解説
Javaはプログラミング言語の中でも習得が難しく、挫折してしまう人が少なくありません。Javaを習得するためにも、Javaの学習が難しい原因と、それでもJavaが人気である理由を知っておきましょう。ジョブサポートのプロエンジニア育成コース(Java研修)では個別指導のため、若手・新人の方に学習方法や注意点なども理解度に合わせて指導しています
目次[非表示]
- 1.Javaの難しいところとは
- 1.1.他の言語よりルールや記述が多い
- 1.2.学習コストの高さ
- 2.それでもJavaがすすめられる理由
- 2.1.市場規模の大きさ
- 2.2.他の言語の学習につながる
- 2.3.汎用性が高い
- 3.Javaを効率的に学習するポイント
- 3.1.質問できる環境を作る
- 3.2.目標を決めてから学習をスタートする
- 3.3.実際に成果物を作ってみる
- 4.Javaの学習方法
- 4.1.プログラミングスクールに通う
- 4.2.学習サイトやセミナーの活用
- 5.Javaは難しいが、学ぶメリットも大きい
Javaの難しいところとは
Javaは他のプログラミング言語と比較すると習得が難しい部類に入ります。どのような点がJavaの習得を難しくさせているのかを、Javaを学習する上で最初に確認しておきましょう。
コストパフォーマンスの良い個別指導のJava短期講座(入門5日・基礎10日)はこちら
他の言語よりルールや記述が多い
Javaは文法やルールが、他の言語と比べるとかなり多いです。特に初心者がつまずくのが『オブジェクト指向』への理解と、記述の多さです。同じ効果を持つ命令を実行するにしても、Javaの方がルールが多い分だけ記述が多くなってしまいます。
Javaの場合、オブジェクト指向が理解できていないと、まともなコーディングはできません。また記述が多いためにエラー表示が出た場合も、他の言語と比べるとどこでエラーの発生原因が分かりにくくなってしまう傾向にあるのです。
学習コストの高さ
上記で説明した通り、Javaは覚えるルールや構文が多くあります。まして、仕事で実践的に使うとなれば、要求される知識はJavaの範囲内に留まりません。ネットワークやハードウェア、環境構築についても一定以上の理解が求められます。
そのため、Javaを学習するにあたっては、他のプログラミング言語より時間が掛かりますし、教材やスクールに通う時間も多く必要になるので、費用も掛かってしまいます。本格的に動かせるようになる前に、初心者は学習を諦めてしまう要因です。
■関連記事
それでもJavaがすすめられる理由
Javaは習得が難しい言語であるにもかかわらず、学ぶ人は後を絶ちません。Javaを学ぶことで、エンジニアとして、さまざまなメリットがあるためです。どのようなメリットがあるのかを具体的に解説します。
若手、新人エンジニアの成長を阻む 人材育成5つの失敗と解決策はこちら
市場規模の大きさ
Javaは世界中で利用されています。Javaのオブジェクト指向が大きなプログラムを動かすのに向いているのと、開発の自由度が高いためです。AndroidはJavaで作られているため、Javaで開発するのが最適という理由もあります。
スマホアプリ市場が伸びていることにも後押しされて、今後ますますJavaの需要は膨らんでいくとみられています。Javaを習得することで、ニーズの高いエンジニアになれる可能性が高まるのです。
また、需要が高いということはそれだけ多くの人が使っているということでもあり、そういった人が作ったJavaのコミュニティや学習サイトも多く存在しています。学習難易度の高いJavaですが、学習するための参考書には困りません。
他の言語の学習につながる
プログラミング言語の中には独自性が高いものも多いですが、Javaの場合は他の言語との共通点も多いので、別の言語を習得する際にJavaが分かっていると理解が早くなります。
特にオブジェクト指向言語であるC#やRuby、PHPといった言語については、Javaが分かっていると習得がしやすくなると言われています。Javaの学習はプログラマーとしての自分のレベルを向上させることにつながるのです。
Webサイトの簡単な改修を目指すフロントエンド(HTML・CSS・JavaScript)講座はこちら
汎用性が高い
Javaの利用人口が多いことにも通じますが、Javaは開発環境に依存されにくいという特徴を持っています。
例えばC言語もJavaと同じコンパイラ言語ですが、C言語で開発したプログラムを他のOSで動かそうとすると、動かない可能性が高くあります。
Javaの場合は、JVM(Java Virtual Machine)という仮想的な実行環境を利用することで、OSがMacでもWindowsでもLinuxでも関係なく動きます。
開発環境にされない汎用性の高さも、Javaを利用する人が多い理由の一つではないでしょうか。
■関連記事
Javaを効率的に学習するポイント
Javaの学習は確かに難しいのですが、要点を踏まえて学習することで効率的な学習も可能になります。Javaを学習するときに気を付けておきたいポイントを見ていきましょう。
全国の若手~ベテランエンジニアが受講している個別指導のオンライン・リモート講座(入門5日・基礎10日)はこちら
質問できる環境を作る
Javaを学習するにあたって、あまりおすすめができないのが「独学」です。特に初心者の場合は挫折率が高くなってしまいます。
プログラミング学習においてもっとも効率的に学べるのは「分からない部分を誰かに質問できる環境」に身を置くことです。誰かに聞けば一瞬で解決できてしまう疑問でも、自分で解決しようと思ったら半日あるいは数日悩んでしまうこともあります。
Javaのコミュニティに所属するのも良いですし、技術者の知り合いを見つけておくのも良いかもしれません。分からないことがある場合に備え、質問先を用意しておきましょう。
目標を決めてから学習をスタートする
「Javaを使って何がしたいのか」を決めておくと良いでしょう。プログラムの開発やWebアプリ作成、就職、資格取得など目標によって、勉強方法や必要時間も変わってきます。
抽象的な目標のまま漠然と学習を続けても、モチベーションの維持も難しく、挫折してしまう可能性が高まります。Javaはできることも多く、方向性を絞らないと効率的な学習に臨めません。
若手、新人エンジニアの成長を阻む 人材育成5つの失敗と解決策はこちら
目標を決めて、それに沿ったルートを敷くことで、学習計画を立てましょう。
実際に成果物を作ってみる
実践的なスキルを身に付けるには、成果物を作ってみるのが一番です。開発環境を整えた後、実際に何か作ってみましょう。
現状の自分に何が足りないのか、また何ができるのかといった課題やスキルが明確になります。
成果物ができたら、それを公開してみることも重要です。公開することで色々な人に見てもらえます。もっと効率的な作り方についてアドバイスがもらえたり、就活の際に提出したりすることもできるでしょう。
■関連記事
Javaの学習方法
実際にJavaを学習するに当たって、どのような方法を取れば良いでしょうか。Java学習を行うための具体的な手段を紹介します。
プログラミングスクールに通う
お金は掛かりますが、効率的な学習方法です。上達のための段階的なカリキュラムが組まれ、分からない部分があれば講師に聞くことで解決が早まります。
Web業界のトレンドや就活事情などもキャッチでき、スクールによっては求人が来る場合もあり、就活にも有利になる可能性が高まります。自宅にいても学べるオンラインスクールも増えてきていて、社会人でも通うことが可能です。
本格的にJavaのプログラマーとして仕事することを考えているのであれば、プログラミングスクールに通うことも選択肢として検討しましょう。
コストパフォーマンスの良いジョブサポートのJava短期講座(入門5日・基礎10日)はこちら
学習サイトやセミナーの活用
プログラマー需要の増加に伴い、プログラミングの学習サイトも近年増えてきました。動画形式や問題演習形式など、学習サイトでは実際にコーディングをしながら学べるサイトが多く、効率的にスキルを学ぶことができます。
また、学習サイトの中には環境構築が不要で学習できるサイトもあり、Javaを学ぶ際に障害の一つになる環境構築でつまずくことはありません。
プログラマー向けのセミナーを開催している企業や技術者もいます。セミナーに参加し、実際にプログラムを作ってみたり、現役のプログラマーから話を聞いたりして、自身のスキルアップに役立てましょう。
■関連サイト
Javaは難しいが、学ぶメリットも大きい
Javaはプログラミング言語の中では、習得の難しい部類に入ります。初心者がJavaから入ると、挫折してしまう可能性も少なくはないでしょう。
しかし、それでもJavaを学ぶ人が絶えないのは、Javaはできることが多く、開発閑居に左右されないという点から、未だにJavaを主流としている企業やエンジニアが多くいるからです。
また他のプログラミング言語を学ぶ際に役立つJavaの習得は、エンジニアとしてのキャリアを積み重ねて行く上で決して無駄にはならないでしょう。
確かに難しい言語ですが、きちんとした方法とポイントを押さえていれば習得は可能です。ぜひJavaの学習に挑戦してみてください。