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プロエンジニア育成コース(Java2・3か月)の受講者アンケート回答と所感

今回は新人研修を含めたプロエンジニア育成コース(Java2・3ヶ月コース)を受講した方に実施したアンケートの一部を紹介いたします。回答者の9割はプログラミング経験のない未経験者ですエンジニアの新卒採用、教育に関わる方も参考になる内容になるかと思います。
※こちら2022年7月に記事更新済みです。

目次[非表示]

  1. 1.Java基礎課題のアンケート所感
    1. 1.1.Java基礎を難しく感じた受講者の意見
    2. 1.2.文章を読む集中力により意見が割れる
    3. 1.3.暗記型の勉強スタイルの習慣がある人が苦労している
    4. 1.4.内定者に対してPC基礎操作のフォローの必要性
  2. 2.Java研修前とJava研修後で仕事に対する意識
    1. 2.1.受講者の意識の変化に対する意見
    2. 2.2.新卒者の働く意識の差
  3. 3.またこのようなエンジニア研修の機会があれば参加したいか?
    1. 3.1.Java研修受講者の回答
  4. 4.プロエンジニア育成コースはハードな研修?


Java基礎課題のアンケート所感


Java基礎を難しく感じた受講者の意見

・図やイメージが少なく、文章が多すぎる印象でした。

・文章での説明が多く、視覚的なイメージを想像しにくかった。

 単調なレイアウトで重要な箇所、抑えるべきポイントの判別が難しかった。

・用語の説明の理解がしきれなかったため、何度も調べなおすことがあった。

・基礎的ではあるが深いところ(型や引数等)について応用が効かず、

 同じ部分でのつまづきが多かった。


Javaの基礎文法(SQL込み)は、約80%の人達は難易度が難しく感じたと回答しました。Java基礎課題は2ヶ月コースでは1ヶ月程度・3ヶ月コースでは1ヶ月半程度行います。独学で資格試験対策を行った方は2ヶ月目にはJava SE  Bronzeの資格取得をされている方もいました。

テキストの文章量が多い点に賛否両論ありますが、業務で使用する設計書・マニュアルなどの読み書きが配属後に現場から求められます。そのため研修の初期段階から文体に慣れてもらう必要があり文章量を多くしています。文書を読んでも用語の理解が追い付かない場合、講師陣に質問すれば相手の理解度に合わせ噛み砕いて説明をしています。

文章を読む集中力により意見が割れる

文章を読み飛ばす人が増え、重要な説明を読まずに進めて手戻りが発生してしまうケースが増えました。未経験でも文章を読めてる方は比較的順調に進んでいました。配属先によっては手順書、他人が書いたプログラムを読む事が多いため、研修中から文章を読む事に慣れてもらう事からスタートしてもらいます。文章の理解ができてない人には講師と一緒にテキストを読み合わせを行い分かりやすく解説もしています。無料動画などネット情報にある抽象的な図、絵などの方が理解しやすいという方も多いのですが、作成者がプロではない時に間違えた情報を教えてたりする事もあり、違った理解をする人の方も増えています。未経験者が必ず理解してほしい部分、躓く部分は講師の講義で認識の齟齬を埋めるようにしています。

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暗記型の勉強スタイルの習慣がある人が苦労している

Java基礎を難しいと答えた方は先に進むと過去学んだ文法と組み合わせて使う機会が多く覚える事が多くて大変と考えているかもしれません。求められている答えに必要な内容を理解するためにテキストの前章に戻って文法をネットでも調べたり、その過程で分からない事を講師に聞いている方は未経験でも大体順調に研修が進んでいます。反面、英単語を覚えるような暗記中心の取り組みをしている方は数学の公式を覚えたけど問題が解けない状態に陥ってしまい答えを求める傾向でした。研修中は暗記型から逆算思考の習慣付ける取り組みを行いますのでご安心下さい。

内定者に対してPC基礎操作のフォローの必要性

Java研修の習熟度の傾向として、文章読解力、基本的なIT知識(PC操作や用語など)、学ぶ素直さの差が技術研修の進み具合に比例する印象でした。人事担当者からよく相談があるプログラミング研修についていけない方の大半は論理的に考える習慣が全くないか、学ぶ素直さがない(分かってないのに分かったと言ってしまう、他人の言う事を聞かないなど)のどちらかに当てはまる傾向です。

たまにPCを持っていない・あまり使用したことがないなどPC操作スキルがない方は研修初期の段階で苦労してる印象です。弊社側でも知らない事は質問してほしいとは伝えていますが、周囲がスムーズにPCを使えているような環境下では恥ずかしいとの事で理解しているように立ち振るまってしまう方もたまにいます。ただ研修時間外も主体的に学習している初学者に関しては勉強をしてない元情報系学生を研修途中で追い抜くなど目に見える成果が出ている方もいました。

ジョブサポートのプロエンジニア育成コースはPCスキルがなくても個別指導なので相手の状況に合わせた指導には慣れているためご安心下さい。初学者を想定した研修コースとなっています。

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Java研修前とJava研修後で仕事に対する意識


受講者の意識の変化に対する意見

・Java開発課題を行っていく上で仕事に対する意識が変わりました。

 納期の把握、1日のスケジュール作成から夕会での達成状況、

 達成できなかった原因追及、対策案の作成など実際の仕事を想定することが

 できました。


・プロジェクト意識や時間厳守の大切さを知り、またJavaのプログラムの

 書き方についてもしっかりとルールがあることがわかった。


・言われたことをやればいいやという考えが今まであったが、

 自主的に行動していかないとスキルアップは望めないことがわかり、

 今後は積極的に行動していきたいと思った



・わからないことを考えて時間を無駄にするぐらいなら

 わからないことを質問するための整理をするなど、

 考え方を変える努力の必要性があることをこの研修を通して学んだ。



・業界のお作法について、触れた気がします。ソースコードのどうして?

 を考える習慣を身に着けたいと思います。


技術的な知識の理解は前提として受講者の方にとって働く意識、時間管理などで意識が変わったと研修のメリットを感じた感想が多かったです。エンジニアは納期意識が重要で常に時間に追われます。Javaの知識だけでなく、スケジュール作成、やり抜く力など仕事を決められた時間通りに進めるスキルなども必要になります。チームでJava開発演習を行う事でより実務に近いスタイルで研修を経験でき仕事のイメージがついたという方もいました。自己学習や通信教育では体験できないチームコミュニケーション、開発が計画通りに進まない原因なども経験できシステム開発の業務の流れを理解する事ができます。

先輩社員が開発を行いながら1から教えるとかなりの工数負担を強いられます。実務に近い研修スタイルで少しずつ慣れさせる事で現場での教育工数を減らす事、早期離職の軽減にも繋がります。

新卒者の働く意識の差

第二新卒、転職者の方も同時期に研修を受講する機会が多いですが、既に社会人として働いてきた方が多く意識の高い方が多いですが、新卒者の方は3月まで学生と言う事もあり働く意識は個人差が激しいです。内定期間中から準備をしてきた人もいれば、会社から研修を受けてと言われたから来たなど様々なタイプの方がいます。

最初から社会人と同じリズムで研修を進めるとここ数年はメンタルに負荷がかかる人も多いため、講師からコミュニケーションを主体的に取り、分からない事など相談を受ける事で不安を払拭するようにして研修の環境に慣れさせる事から始めています。研修カリキュラムの進捗状況と合わせて少しずつ本人から報告・連絡・相談などができるように促し、1ヶ月が経過する頃には先輩社員などチームで働くために必要なビジネスマナー、自己管理など基礎的な行動を研修を通じて習慣化できるようなる事を目指しています。

開発研修が終わる事には開発の仕事の流れを知るだけではなく納期意識、相手を意識した成果物作成など仕事で何が求められているのかを理解する事で配属後のギャップを減らし若手エンジニアとして働ける状態になっている事を目指しています。

■関連サイト

ジョブサポート研修実績(新人研修・プロエンジニア育成コース)

またこのようなエンジニア研修の機会があれば参加したいか?

Java研修受講者の回答

・Java、Springなど技術面だけでなく様々なことを学習できたため。


・想定していたよりも遥かに大変でしたが得るものも非常に多く、

 このJava研修で学んだことはこれから先、社会人として生きていく上で

 役立つことは間違い無いと感じる。


・自分自身が気づけない足りない箇所を適切に指摘してくれた為、

 自己成長に繋がる良いエンジニア研修だと感じたので。


・配属先はJavaを使う業務ではないので必要ないと思う。


・答えを教えてくれないので自分には合わないと思った。

学生から社会人、転職でエンジニアになるなど環境変化もあり研修期間中は苦労した方が多いですが2~3ヶ月前と比較すると人間的にも成長を実感できた方が多くまたエンジニア研修を受けたいと感じた人が約92%を占めています。

弊社の研修方針が合わなかったなどで参加したくないという回答も一部ありましたが、弊社の研修スタンスは「答えを教えない研修」のため相手の理解力に合わせた答えに近い段階までを教えています。エンジニアの仕事は自分で答えを導きだせないと先輩社員が全て仕事をやる状態になり、それなら自分でやった方が早いとなってしまいます。

若手、新人エンジニアの成長を阻む 人材育成5つの失敗と解決策

■関連サイト

  2022年新人SE・PG向けJava研修(2・3ヶ月コース) 2022年4月開始の新人SE・PG向けJava研修は開発環境(言語、バージョンアップなど)に影響されない技術力,チーム・組織で働く意識・責任感を育成します。オンライン受講なら全国の企業が受講でき、理解度も通学と同等の成果を実現できます。 Java・フロントエンド研修のジョブサポート


プロエンジニア育成コースはハードな研修?

ジョブサポートの研修のゴールは「上司から作業指示を受け、自主的に作業を進められるようになること」を目指しています。配属後に新人エンジニア達にギャップを感じさせないため研修から実務に近い形式・テキストを活用しています。ただ対象としては知識がない未経験者をベースとして研修コースを作成しています。

研修がハードなのかは受講者の仕事をする覚悟で最終的に決まってしまいますが、働く意識がある人で脱落する人はほぼ0名です。知識も高校生レベルの文章読解力があり、分からない用語、文章で何を求められているのかを理解したり調べる、質問して意味を理解できる方なら未経験、日本人以外の方でも対応しており脱落者も出てない傾向です。残業も本人と所属企業の担当者が希望しなければ基本的には認めておりませんので18時には終了します。

プログラミングとビジネススキルを同時に身に付けるため両方のベースが全くない場合はハード捉えられる可能性は否定できませんが講師達が伴走者となって研修サポートを行っています。

同じ環境で学ぶということもあり、会社は違っても研修途中のチーム開発ではお互いに協力する姿勢が身に付きチームワークが芽生え研修に一体感が生まれます。一体感が出ると受講者の責任感が高まり、人間的な成長を促しやすくなるのでジョブサポートでもこの雰囲気を作れるように常に意識をしています。

アンケートでは多くの方が、受講メリットを感じてくれて安心しましたが、現状に満足せず100%に近い状態を目指せるように継続してサービス向上を目指します。


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