若手、新人向けエンジニア研修での日報作成の目的とは?
職種によって業務日報、週報、月報などの提出を求める企業は多いと思います。
ここ最近はリモートワークを行う企業も増え、社員の業務管理を行う上で日報提出を
求める企業も出てきているのではないでしょうか?
ジョブサポートのエンジニア研修でも受講者の方達に日報を帰る前に作成してもらい
提出をしてもらっています。今回は日報を書く目的、成果について記載していきます。
外部研修を活用する企業の担当者、初めて後輩育成に関わる人など幅広く活用できると思います。
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エンジニア研修で作成する日報の目的
エンジニア研修で作成する日報の目的は、外的要因で環境変化があっても
「継続的に仕事の成果が出せる」ようにするためです。
仕事の成果を出すためには下記の社会人に求められる普遍的な基礎スキルの成長を促す
必要があります。
考える力:アルゴリズム、Java・JavaScriptなどプログラミング知識、
具体化、抽象化、仕事の目的理解、文章読解力など
ビジネススキル:メール・文章の書き方、情報共有、メモの取り方、
スケジュール管理など
ヒューマンスキル:報告、連絡、相談、管理者・チームコミュニケーションなど
ジョブサポートでは「プロ意識を持った人材育成」の定義として上記3項目の強化を
エンジニア研修で取り組んでいます。
エンジニアはチームで仕事をすることが多く、どのチームでも継続的に成果を出すには技術力が
高いだけでは上手くいかないケースがあり、経験年次が増えるとより実感するようになります。
実際に開発プロジェクトは責任者を中心としたチームで仕事をする為、
同じチームの方と方針、仕事の進め方、担当業務のゴールなど多くの事を知る必要があります。
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エンジニア研修の日報では何を記載するの
ジョブサポートのエンジニア研修の日報は下記項目を記載しています。
①研修内容
②本日取り組んだ内容
③進捗率
④課題と対策
⑤次回の目標
⑥連絡事項
⑦所感
下記本でも記載していましたが、毎日の小さな積み重ねがスキルアップに繋がり、
エンジニア研修が終わる2~3ヶ月後にはスタート当時よりも大きな変化があります。
こちらの「1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート」も参考に
なると思います。
いきなり完璧にできる人はいませんが日々何に取り組み、どのように感じたのかなど考え、
実行する事を繰り返します。オンライン上でのやり取りと違い、通学研修という対人間同士の
やり取りを対面で行います。通常の業務と違い集中して「④課題と対策」に取り組めます。
翌日以降に活かすか微調整をする習慣を身に付ける事でエンジニア研修が終了してからでも
自然と行動ができるようになります。
この習慣はプライベートの取り組みでも活かせると思います。
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エンジニア研修の日報の運用方法について
業務にも関連してきますが日報など提出物は目的を理解してもらい定期的に内容を確認し、
日報の内容に沿ってヒヤリングを行う期間を定期的に作る事が重要です。
目的なく提出を義務づけると毎日同じ文言になったり悪いケースでは提出をしなくなったりなど
チームにとって意図しない結果になり仕組みとして継続できなくなります。記載した情報をもとに
1on1などのヒヤリングに取り組む事で過去に記載した内容を振り返る事ができ、お互い評価時に
納得感の高い結果に落とし込みやすいメリットがあります。
ジョブサポートでもエンジニア研修の受講者全員が日報をしっかり記載できているかといえば
完璧ではありません。しっかり取り組んでいる人と面倒に感じ毎日適当にごまかす人では、
結果として研修終了時の成長の差が顕著に出て、配属3年程度で視野・視座・視点の面でも
大きな差が生まれます。リモートワークが一般的になり主体的に基礎スキル向上に取り組まないと
いつまでも重要な業務を任せてもらえず単純な作業しか振られなくなり、
実務でのスキルアップが厳しくなります。
特に仕事で求められるヒューマンスキル、ビジネススキルは
相手が必要で自分一人だけでは強化できません。
自分の好きなタイミングで受ける通信研修の場合、動画を見て理解したと思いますが、
実際のコミュニケーションのタイミングの取り方、複数名に対しての説明などは
継続的なアウトプットの場が必要になってくるため業務配属後のギャップが
埋められない状態になるため注意が必要になると思います。
いざ配属されてから取り組むのでは遅すぎで、指導する事が増えてしまえば
早期離職のきっかけにもなります。自分で調べて解決できる知識習得と違い、
ヒューマンスキルは筋トレ、ダイエットのようにすぐに効果が出ず行動量も必要です。
変化を感じるのに個人差もあるため、定期的なフィードバックが求められます。
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社会人経験が浅い時期に苦手を放置する事で、業務遂行力に大きな影響を与え、
中長期的な視点で見るとスキル強化に大きな影響を与える可能性があります。
経営者、人事部、配属先の責任者は新人教育だけに力を入れるのでなく
自社の中長期目標達成をするために人材育成を行う責任を持たなければなりません。
ジョブサポートのエンジニア研修メリットとしては、通学、リモートスタイルで行うので
業務で求められる報告・連絡・相談はもちろん、スケジュール作成・管理など
チームで仕事を進める上で必要な動作を、現役エンジニアが直接指導して強化します。