多忙なエンジニアが勉強時間を確保するためのコツ。学びの習慣化要点
優秀なエンジニアを育てたい場合に、どのような勉強をしてもらえばよいのか悩むこともあるでしょう。多忙ながら学ぶことが多いエンジニアは、時間を有効活用して勉強する必要があります。やる気を落とさずに勉強を継続できるコツを紹介します。
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目次[非表示]
- 1.エンジニアは学び続けなければならない
- 1.1.技術は日々新しくなる
- 1.2.実力が重視される
- 1.3.幅広い知識が必要
- 2.継続できる勉強方法でコツコツ学ぶ
- 2.1.自分のレベルに合った内容を選ぶ
- 2.2.話題の本、読みやすい本を選ぶ
- 2.3.興味や優先度で勉強時間を設定する
- 3.目標を持つ、アウトプットを習慣化する
- 3.1.資格を取得する
- 3.2.自分で環境を構築してハンズオン学習
- 3.3.ブログで発信する
- 4.頼れるメンターや仲間と技術を高める
- 4.1.スクールや通信講座を利用する
- 4.2.IT勉強会への参加
- 5.効率を意識した勉強を
エンジニアは学び続けなければならない
エンジニアは、日々の業務に従事しながらも、常に学び続ける意識を持つ必要があります。まずは、継続的な学習が重要な理由を確認しましょう。
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技術は日々新しくなる
IT業界は目まぐるしく変化しており、IT技術も急速な進化を続けています。常に最新情報へアンテナを張り、業界の変化に対応しなければ、エンジニアとして置いていかれる恐れもあるでしょう。
例えば、WebサイトやWebサービスの開発に携わるフロントエンドエンジニアは、HTML・CSSといったスキルに加え、JavaScriptの知識も求められます。
また、これまでシステム開発によく使われていたJavaは、今後需要が伸びるであろうAndroidスマホ用のアプリ制作においても重要な言語です。
現在、業務で使用している言語が、数年後には、ほとんど使われなくなっている可能性もあります。エンジニアとして仕事を続けていきたいなら、変化への対応がとても重要です。
実力が重視される
実力主義のIT業界では、持っている知識や積み重ねてきた経験のアピールだけでなく、与えられた機会において常に実力を発揮し続ける必要があるでしょう。
エンジニアの仕事内容は、プロジェクトごとに異なります。中には、これまで培ってきた知識や経験がほとんど通用しないこともあり得るのが実状です。
そのような状況においても結果を出し続けるためには、現場で業務をしっかりとこなせる状態になるまで勉強し、知識のアップデートを繰り返さなければなりません。
幅広い知識が必要
これまでのIT業界では、特定の分野に秀でたエンジニアが重宝される傾向にありました。しかし、近年は、オールラウンドな能力が問われるようになってきています。
例えば、Webエンジニアの場合は、技術的なスキルだけでなく、マネジメント業務にも携わらなければならない機会が増えています。
また、ベンチャー企業やスタートアップ企業のような、人材が少ない企業では、専門分野以外の役回りを求められるケースも多いでしょう。
このような状況で業務を進めていくためには、より幅広い知識が必要です。日々の仕事と平行して、求められる分野に関する勉強を意識しなければなりません。
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継続できる勉強方法でコツコツ学ぶ
仕事をしながら勉強を続けていくためには、飽きずにコツコツと学べる方法を知ることが大事です。勉強を継続できるヒントを紹介します。
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自分のレベルに合った内容を選ぶ
高いレベルにまでスキルアップを図ろうと、いきなり高難易度の内容にチャレンジしてしまうと、途中で挫折する可能性が高まります。
継続して勉強するためには、現在のレベルに合った内容を選ぶことが重要です。自分の実力より、少し難しい程度のレベルに挑戦するとよいでしょう。
特に、経験のないプログラミング言語など、全く未知の分野を勉強する場合は、基礎からしっかりと身に付けることが大事です。
話題の本、読みやすい本を選ぶ
エンジニアに必要な勉強は、ITスキルの習得に関することだけではありません。開発現場でのコミュニケーションやトラブルなどに対して、役立つスキルを身に付けることも重要です。
エンジニアとして役立つスキルを習得するためには、ITエンジニア向けに書かれた話題の本を読みましょう。読みやすい本が数多く出版されています。
開発現場を学べる1冊としては、『カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで』がおすすめです。業務改善やチームマネジメントの手法を学べるだけでなく、物語としても楽しめます。
話題の本を探したい場合は、『ITエンジニア本大賞』をチェックしてみましょう。世の中のエンジニアが推奨する、技術書やビジネス書がそろっています。
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興味や優先度で勉強時間を設定する
独学で学習を進めていこうとする場合は、勉強時間を自分で設定しなければなりません。コツコツと継続して勉強できるような計画を立てることが重要です。
興味を持てるような学習内容なら、いくらでも勉強時間を確保できるでしょう。しかし、勉強する必要性を感じつつも興味を持てない内容の場合は、注意が必要です。
早く習得しようとしてストレスがたまり、勉強に嫌気が差すことのないように、中身がつまらなくても優先度の高い内容の勉強は、1日15分程度でも継続することを重視しましょう。
また、興味のある分野ばかり勉強していると、実務で役に立たない知識を増やしてしまうことにもなりかねません。学習内容には、きちんと優先度を設定することが大事です。
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目標を持つ、アウトプットを習慣化する
目標を持ったり、学んだことを発信したりすれば、勉強を継続しやすくなります。以下に挙げることを意識し、モチベーションを保つ工夫を心掛けましょう。
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資格を取得する
資格の取得を目指すことは、目標をはっきりと定められる意味で有効です。資格を取れなかったとしても、しっかりと勉強していれば、スキルアップにつなげられます。
目指す資格は、キャリアアップを図れるものがおすすめです。難易度が高いほど、転職などの際に有利に働くでしょう。
どのような資格が求められているのか、業界の傾向にも常に注意を払い、取得する価値のある資格を選びましょう。
自分で環境を構築してハンズオン学習
擬似環境を構築し、プログラムなどを自分で作り、実際の動作を確認しながら勉強する方法のことを、ハンズオン学習といいます。体験型学習とも言い換えられるでしょう。
マニュアルなどに目を通すだけで理解したような気になる学習と異なり、自分で手を動かしながら企画・設計・開発まで行うハンズオン学習は、勉強した内容の定着度を大きく高められることがメリットです。
また、ハンズオン学習の際に、クラウドなどを利用して開発環境を構築することは、それ自体がハンズオン学習になります。
ブログで発信する
インプットだけでなく、アウトプットも意識することで、学習内容の定着率をより高めることが可能です。
アウトプットの方法には、手軽に取り組めるブログでの発信がよいでしょう。他人に理解してもらうことを前提に書こうとすれば、自分自身の理解もより深められます。
また、外部発信することで、エンジニアとしてのやる気も評価されやすくなるでしょう。キャリアアップを目指す人にとっても、ブログでの発信はおすすめです。
頼れるメンターや仲間と技術を高める
自分1人で学習を続けようとすると、飽きたり挫折したりしやすくなります。メンターや仲間と切磋琢磨できる環境に身を置くことも検討しましょう。
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スクールや通信講座を利用する
IT技術のスキルアップを図る方法として、スクールや通信講座の利用がおすすめです。講師をメンターと仰げば、分からないことがある際に質問できます。
独学で勉強を進めていると、分からないことがある場合に、学習が止まりやすくなるでしょう。しかし、信頼できるメンターがいる環境なら、何でも質問に答えてくれます。
会社の仕事が忙しく、上司や先輩に質問しづらいという人でも、スクールや通信講座の講師が相手なら積極的に質問できるでしょう。
IT勉強会への参加
IT業界では、頻繁に勉強会が開催されています。会社で実施してくれる場合もありますが、やる気のあるエンジニアが会社の垣根を越えて集まるのが一般的です。
勉強会に参加する人は、教えを請いたい人だけではありません。人に教えることでスキルアップを図りたい人も多数参加しているため、参加者全員が有意義な時間を過ごしやすくなるのが特長です。
定期的に開催されるような人気の勉強会では、公式のTwitterアカウントが用意されていることもあります。勉強会を探す際にチェックしてみましょう。
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効率を意識した勉強を
ITエンジニアは、市場の変化についていけるよう、学び続ける必要があります。実力が重視されやすく、オールラウンドな能力を求められる近年の業界で働き続けるためには、継続した勉強が大事です。
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日々の業務で忙しいエンジニアが勉強を続けるためには、効率を意識した勉強時間を設定する必要があります。学んだことの定着率をより高めるために、目標を持ったりアウトプットを習慣化したりすることも意識しましょう。